福山通運／携帯電話で集配データ、システム開発

福山通運（株）は、ＮＴＴドコモの携帯電話を利用した荷物輸送情報のリアルタイムシステムを新たに構築する。
携帯電話と集配ドライバーの携帯端末（ハンディスキャナ）をデータ連携させる携帯型通信装置（ＭｏＡ：モア）の開発も合わせて行う。
これにより、顧客からの荷物の配達完了情報に係る問合せに対して、よりリアルタイムな対応が可能となり、ホームページやｉモードなどでも同様に確認できる。ＭｏＡの導入は、９月にテスト運用を行い、１０月から全店にて展開を開始する。
システムの概要は、ＭｏＡにＮＴＴドコモの携帯電話をセットし、集配ドライバーが腰のベルトに装着して使用。携帯端末で入力された荷物の情報を集配車両に戻ることなく、その場で携帯電話からＮＴＴドコモのパケット通信サービスDoPaを利用し、送信する仕組み。
また、荷物データの送信のみならず、事業所から集配ドライバーへの集配指令についても、ＭｏＡに接続された携帯電話で音声による指令はもとより、データ、メールを受信することで、集配ドライバーが車両から離れていても指令が受けとれ、顧客からの要望に速やかに対応できるようになる。
なお、投資額は約１５億円を予定。