松下電工インフォメーションシステムズ、沖電気工業／位置情報サービス会社設立

松下電工インフォメーションシステムズ（株）と沖電気工業（株）は、位置情報サービスをASPで提供する企画・販売会社を2002年8月に共同出資で設立し、9月1日から営業開始する。
新会社は、「ナイス・ロケーションシステムズ（株）」。松下電工インフォメーションシステムズが販売している車両動態・運行管理システム「クルーズナビ」と沖電気工業が販売している車両位置情報サービス「LocoもびTM」のプラットフォームを共通化し、クルマと情報通信の融合によって生まれるテレマティクス分野を位置情報応用サービス事業と位置付け、インタラクティブな情報提供サービスにより、業務用車両をもつ企業に位置情報ASPサービスを展開する。
松下電工インフォメーションシステムズと沖電気工業は、両社が今までに車両位置情報システム・サービス分野において蓄積してきた販売ノウハウやサーバー運用ノウハウを活かし、新会社を全面的に支援する。
販売目標は、位置情報ASPサービスを2年間で20000件、売上額は、2005年度で23億円を予定している。
新会社設立の経緯
松下電工インフォメーションシステムズでは、GPS車載端末の販売と車両運行・動態管理システム「クルーズナビ」を開発・販売してきた。また、沖電気工業でも車両動態管理システム「LocoもびTM」を開発・販売してきた。
両社は、これまで情報通信システム分野で協業関係にあり、今回、松下電工インフォメーションシステムズからの「LocoもびTM」へのGPS車載端末の導入依頼をきっかけに、検討を重ねていく中で両社の強みを融合し、また、販売力を結集することで相乗効果を生み出し、お互いがより一層の市場開拓と売上増が見こめるのではないかと判断し、位置情報サービスをASPで提供する企画・販売会社を共同出資で設立することに合意した。
新会社の概要
名称：ナイス・ロケーションシステムズ株式会社
所在地：本社 大阪府守口市八雲東町1-277
大阪営業部：大阪市中央区北浜2-5-23　小寺プラザ
東京営業部：東京都中央区八重洲2-2-10　八重洲名古屋ビル
設立：2002年8月8日
資本金：7000万円
株主：松下電工インフォメーションシステムズ71.4％
沖電気工業28.5％
代表取締役：水野　三男
従業員：8名
売上目標：約23億円／年（2005年度）
新会社の事業目標
両社の既存サービスの相互補完・相乗効果による位置情報サービス販売の大幅拡大を目指す。
ASPサービスによる低価格化で市場的に開拓が遅れている中小市場を掘り起こす。
ASPのシステム開発・運用ノウハウを活かし新たな位置情報応用サービスの企画販売を行っていく。
新会社と松下電工インフォメーションシステムズおよび沖電気工業の役割分担
松下電工インフォメーションシステムズの「クルーズナビ」および沖電気工業の「LocoもびTM」の企画機能を集約し、双方の販売力をフル活用する。
新会社で企画した新しいサービス、ソリューション受注のシステム開発は松下電工インフォメーションシステムズまたは沖電気工業が行う。
新会社がASPサービスとして提供する場合は、松下電工インフォメーションシステムズのデータセンターとASPプラットフォームを利用する。
新会社の事業メニュー
車両運行管理システムソリューション
車両の運行管理が求められる運送業者に対し、車両運行全般に渡るソリューション提案を行い、運行管理システムを提供する。
位置情報ASPサービス
車両などの動態管理業務を行っている中小法人に対し、設備投資負担のかからない位置情報をASPサービスの形で提供する。
DLP専用位置情報ASPサービス
主にNTTドコモが提供する、端末機メーカの通信プロトコルを共通化したプラットフォームで利用できる位置情報コンテンツの仕組み 対応することで、GPS端末機の機種、メーカに依存しない車両や人の位置情報サービスを提供する。
Push型メールサービス
機械設備・電気設備・表示機など、遠隔監視・制御によるメンテナンスサービス業者に対し、メールサーバサービスを提供する。
コールセンターサービス
「見守る・知らせる・結びつける」を具体的に実現するサービスを提供する。