コダック／mySAP CRMで営業プロセス革新

SAPジャパン（株）は、コダック（株）が、顧客志向の営業体制構築を目的とした業務システムの刷新に際し、mySAP CRMのSFA（セールス・フォース・オートメーション：営業支援システム）コンポーネントとSAPBW（データウェアハウス）を部分導入し、安定稼動期に入った、と発表した。
導入プロジェクトは、ことし1月22日にスタートし、5月27日の本稼動という約4カ月での短期導入を実現した。本プロジェクトにおけるコンサルティングパートナーとしては、PwCコンサルティング（株）が要件定義からシステム導入までを担当した。
コダックではこれまで、各担当者が事業部それぞれのシステムによって個別に顧客情報を管理していた。今回のmySAP CRMの導入によってコダックの営業員は、膨大な顧客データを一元管理し、担当者の所属する部署を問わず横断的に顧客情報や提案ノウハウを共有できるようになる。
また、モバイル環境下でのSFAを実現、全面稼動が予定されている2002年12月には、同社営業員およそ150名がノートパソコンを活用したモバイルセールスを展開する。
これにより営業員は、外出先を含めた様々な場面で、顧客から寄せられる幅広い要望に迅速かつ確実に対応でき、問合せ対応所要時間の短縮や顧客ニーズに沿った提案活動など、顧客満足度のより一層の向上につながるサービスの提供を実現する。
営業活動の情報は同時に構築されるデータウェアハウス（SAP BW）に蓄積され、営業責任者は様々な視点から商談の状況をモニタリングすることが可能となる。滞留案件の早期自動警告、営業活動パターンの分析などにより、商談リスクの早期解消、意思決定の迅速化と精度向上を支援する。