商船三井／エネルギー輸送事業、北米および欧州拠点開設

（株）商船三井は、欧州全域および米州のエネルギー全般、特に今後輸入の増大が見込まれるＬＮＧに焦点を合わせ、欧州ではロンドン、米州ではヒューストンに、それぞれ営業拠点を設置する。
米州においては、米国現地法人であるMitsui O.S.K. Bulk Shipping (USA) Inc. (本社ニュージャージー) のヒューストン事務所を９月１日付で開設し、日本人１名を常駐させ、米国エネルギー企業とのＬＮＧ新規ビジネスの開拓にあたるとともに、メタノール、ＣＮＧ（Compressed Natural Gas : 圧縮天然ガス）等のエネルギー関連の情報収集を行う。
また、2001年７月に４隻の傭船契約(エクスマー社と共同)を締結した米国有数の総合エネルギー企業エルパソ社との船上再ガス化船(“EP Energy Bridge”)の運航開始に向けた関係強化を図る。
欧州においては、英国現地法人であるMitsui O.S.K.Bulk Shipping (Europe) Ltd.の本社(ロンドン）内にＬＮＧ部門を６月２５日付にて新設した。東京から専任要員１名を派遣し、スペイン、フランス、イタリア、英国等のＬＮＧ輸入プロジェクト向けの営業活動を強化する。
また、ノルウェー最大のＬＮＧ船オペレーターであるレーフホーグ社と共同で契約を締結したスノービットプロジェクトの円滑な立上げを図る。この欧州拠点は、テクニカル部門の整備や現地スタッフの増強によりＬＮＧ船・メタノール船等の運航、船舶管理も引受ける計画。
ＬＮＧ輸出国においては、今後益々輸出の増量が期待される中東地区のドーハ(カタール)およびマスカット(オマーン)に、それぞれ事務所を既に設置済。