清水建設(株)は、東京団地倉庫(株)平和島倉庫A-1棟建替え工事において、東京電力(株)と共同開発した世界初の「コンクリート資源循環システム」によるリサイクルコンクリートの製造及び、打設を開始した。
解体工事で発生したコンクリート塊から、骨材を分離・再生し、その骨材で製造したリサイクルコンクリートを、その場所で新築倉庫工事のコンクリートとして利用するもの。
現場内で発生し、その場所で再生した骨材を使ったリサイクルコンクリートの打設を行うのは、この工事が初めて。システムの特長やメリットをより深く理解していただくために、今後各関係先を中心に逐次、見学会を開催していく計画。
システムの採用にあたっては、環境保全への貢献を経営理念に掲げている東京団地倉庫(株)が、可能な限り旧建物のコンクリートを再生・活用し環境保全を図るべく、設計を担当する(株)三菱地所設計に検討を依頼。
そのような中、当社が「コンクリート資源循環システム」の採用を提案したところ、産業廃棄物を大幅に削減できる、循環型社会の構築に貢献できる、地球環境保護に最適、などの評価を得て、採用が決まった。
建替え工事では、築30年以上を経過した鉄筋コンクリート造4階建て、延べ床面積約68 000㎡の倉庫を解体し、このうちの約5万トンのコンクリート塊を100%再利用し、最大限のクローズドリサイクルを実現。
新築建物への再利用の方法は、敷地内に骨材再生プラント(三菱マテリアル(株)製)と生コンプラントを設置し、まずプラントでコンクリート塊約5万トンを処理し、約3万トンの再生骨材(砂利・砂)と約2万トンの微粉末に分離。
再生骨材は、現場内にある生コンプラントに供給し、リサイクルコンクリートは、約4万トンの製造量になり、今年8月から来年9月にかけて、鉄骨鉄筋コンクリート造6階建て、延べ床面積約62 000㎡の新築倉庫の杭および躯体に打設する。微粉末については、地盤改良材として現場内で再利用するほか、清水建設の社内ネットワークを活用して再利用。大型運搬車両約5千台削減した。
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清水建設/東京団地倉庫建替え工事でリサイクルコンクリートの打設開始
2002年09月12日/未分類
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