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三菱自動車/トラック・バス事業分社を発表

2002年09月23日/未分類

三菱自動車(株)のトラック・バス事業の独立会社である「三菱ふそうトラック・バス(株)」(以下:三菱ふそう)は、2003年1月6日に100%子会社として発足する。
ダイムラークライスラーおよび三菱グループ各社は、2003年春に三菱自動車から「三菱ふそう」の株式を各々約890億円、約310億円で買い取ることで出資。これにより「三菱ふそう」の株主構成は、ダイムラークライスラー:43%、三菱自動車:42%、三菱グループ:15%となる。
三菱自動車のトラック・バス事業は、国内のトラック・バス市場において、すでにトップの地位を占めており、またアジアでも確固たる地位を築いているが、グローバル規模で、事業再編やメーカー間の提携が加速する環境において、他の商用車メーカーと同様、コスト低減や競争力強化への取り組みが最重要課題となっている。
そこで「三菱ふそう」は、世界ナンバーワンのトラックメーカーであるダイムラークライスラーから直接出資を得ることにより、国内並びに海外での事業基盤を強化し、さらに、協業を加速することで、同社との理想的な事業補完も可能となる。
また、協業によるスケールメリットを享受する他、ダイムラークライスラーのノウハウや技術の導入を促進することができる。さらに、三菱グループの主要企業からの出資を得ることは、財務基盤の強化にとっても大きなプラスとなる。
「三菱ふそう」とダイムラークライスラーとのシナジー効果は、(1) 品質・コスト・商品力の向上による国内外における優位なマーケットポジションの確立、(2) グローバル購買の拡大による資材費の大幅低減、(3) 環境技術を含めた先進技術投資と車体・コンポーネントの共同開発及び共有化による開発費の大幅な削減、(4) パワートレイン共有化によるコスト削減、(5) グローバル規模における販売ネットワークの相互補完などが見込まれる。
三菱自動車は、トラック・バス事業の分社化により乗用車事業に集中し、ターンアラウンドをさらに加速するとともに、有利子負債を大幅に削減することにより、財務的安定性が確保される。それに加えて、投資の強化とダイムラークライスラーとの協業の加速効果があいまって、長期的にも一層盤石なものになる。
「三菱ふそう」の企業概要
企業名称:三菱ふそうトラック・バス株式会社
企業規模:連結売上高約7,000億円
連結総資産約6,800億円
設立時の株主資本約2,000億円
設立時の有利子負債約2,100億円
在籍人員約17,000人(連結ベース)
株主構成予定:
ダイムラークライスラー 43%
三菱自動車 42%
三菱グループ 15%
(三菱商事、三菱重工、東京三菱銀行及び他三菱グループ会社)
取締役 : 9人
うち6人(常勤取締役)、3人(非常勤取締役)
会長 : 宇佐美 隆  
社長/CEO : ウィルフリード・ポート  

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