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ニチレイ、名糖運輸/業務提携、資本提携

2002年10月03日/未分類

(株)ニチレイと100%子会社(株)日本低温流通と名糖運輸(株)の各社は、食品物流事業に関して提携するとともに、資本提携を行う。
食品物流業界の中にあって両社の主たる事業領域である低温度帯(チルド温度帯やフローズン温度帯)の分野は、チルド食品・冷凍食品の需要が拡大を続け、また温度管理や荷扱い、納品時刻の厳守など、より品質管理の行き届いた物流へのニーズが高まっている。
その一方で、新規参入企業との競合や顧客の更なる合理化・コスト低減の要請、環境や安全に関する規制強化等に伴う投資負担の増大などでより一層の経営効率化が求められる環境となっている。
このような状況のもと、ニチレイは国内最大の低温物流オペレーターとして、全国112ヶ所の冷蔵倉庫ネットワークによる保管機能と、日本低温流通が担う輸配送機能を組み合わせ、特にフローズン温度帯での保管・輸配送事業に強みを発揮してきたが、近年ではさらに顧客への物流ソリューションを進めるため、チルド温度帯を含めたトータル物流の提案・構築に取り組み、現在この分野の取り扱いを拡大している。
名糖運輸は、温度管理が最も難しいチルド温度帯での輸配送・保管において全国ネットワークを構築しており、情報処理等のソフト面と、保管・仕分け、包装・流通加工等のセンター管理、輸配送等のハード面の両面を兼ね備えたトップクラスの総合食品物流企業として、自社保有車両を中心とした高度な物流品質と365日24時間のサービス体制により、顧客の多様なニーズに対応したきめの細かな物流サービスを展開している。
ニチレイと名糖運輸は、ニチレイグループが強みを持つフローズン温度帯と、名糖運輸が得意とするチルド温度帯を結びつけることで、共同して全国へ拡がる365日24時間対応の低温食品物流ネットワークを確立、また、両社の既存インフラを相互に共用することにより顧客に高品質で低コストの物流サービスを提供することを狙いとして、業務提携を進め、この提携を効果的かつ強固なものとするためにあわせて資本提携を行うことに合意した。
業務提携および資本提携の内容
(1)業務提携の内容  
ニチレイと名糖運輸は、将来的には包括的な提携を目指す姿勢を持ちつつ、当面は以下の3項目について業務提携を進める。
1.名糖運輸と日本低温流通の幹線輸送業務の共同展開
名糖運輸と日本低温流通が持つ現行の幹線輸送業務を束ね一括コントロールする運営体制を設けることで、顧客の要望に温度帯の制約なく業務を受託できる体制を構築する。加えて、両社がお互いの車両の空きスペースや帰り便を有効活用することで積載効率を向上させ、コスト削減を図るとともに、物量の波動にも柔軟に対応できるようにする。さらには、新規運行路線の開発も検討する。
2.ニチレイと名糖運輸の輸配送拠点・施設の相互活用
ニチレイと名糖運輸がお互いの輸配送拠点・施設を共用することにより、両社が早期に共同で、最小限の設備投資でフローズン・チルド・ドライの三温度帯対応の完全な全国ネットワークを構築し、生産性の向上、保管機能強化、営業機会の拡大を図る。
3.共同営業拠点の導入
また、各々では物量が少ないため輸配送関連の事業拠点を持つに至っていない地域では新規需要を開拓、両社が共同で事業所を開設することにより地域での対応力強化と業容の拡大を目指す。
(2)資本提携の内容  
ニチレイおよび名糖運輸は、上記業務提携をより強固なものとするため、以下のとおり資本提携を行う。
名糖運輸による日本低温流通株式の取得
名糖運輸は、日本低温流通の発行済株式総数(1 600株)の20.00%に相当する320株を同社の親会社であるニチレイから取得する。
ニチレイによる名糖運輸株式の取得
ニチレイは、名糖運輸の発行済株式総数(11 0 000 株)の5.00%に相当する550 000株を、名糖運輸の株主10名から取得する。
なお、ニチレイによる名糖運輸株式の取得金額は、平成14 年10 月1 日の東京証券取引所における名糖運輸株式の終値に取得株式数を乗じた金額。

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