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川重テクノサービス/船舶総合情報サービスシステムを運用開始

2002年11月21日/未分類

川重テクノサービス(株)は、これまでガスタービン、ごみ焼却プラント、海洋機器、産業機械などのさまざまなシステムを対象とした遠隔監視・診断システムの開発、および映画興行向けポータルサイトの開発を通じて、インターネット・WEBサービス・コンテンツ制作などのさまざまな技術・経験・ノウハウを蓄積してきた。
今回、(株)川崎造船の技術支援および川崎汽船(株)の協力を得て、IT関連の技術・経験・ノウハウを海事産業に展開して、荷主、船社、造船所、船級協会、舶用機器メーカなどから構成されるバリューチェーンの再構築を目指す「船舶総合情報サービスシステム:K-IMS」(Kawasaki Integrated Maritime Solutions)を開発し、ビジネスベースでの運用を開始した。
K-IMSは、航海中の船舶の航海日誌や機関プラントのデータなどを、通信コストを低減するため船舶の位置に応じて通信衛星および短波を使い分けてインターネット・データセンター(iDC)に蓄積し、船主・船舶管理会社などが陸上でこのデータを表示・解析できるようにし、船舶の運航管理を効率的に行うことを可能にする。
K-IMSは、ABSTRACT LOGBOOK(ABLOG:航海日誌)に関するシステム(ABLOGシステム)および機関プラントの監視・解析システム。
ABLOGシステムは、乗組員が船上でパソコンにより入力した航海日誌を、iDCに蓄積されたデータとしてオペレーターおよび船主・船舶管理会社が閲覧し、運航状況の把握に役立てるもので、すでに川崎汽船の外航船舶約130隻において本格的な運用が行われている。
機関プラントの監視・解析システムは、(株)ジェーアールシーエスなどのデータロガーメーカの協力を得て、航海中の船舶の様々なデータを自動送信し、陸上においてもリアルタイムに監視することを可能にし、さらに性能解析プログラムと組み合わせることにより、機関管理を効率的に行うもの。
約1年にわたり川崎汽船の外航船舶11隻に搭載して試験運用を実施し、この間に得られたデータを主機過給機の損傷やライナー損傷などの故障・損傷事例と照合したところ、事故予防に非常に役立つことを確認。
川崎汽船は年内にさらに30隻の外航船舶に順次搭載を進める。
K-IMSの機能拡張として、予備品管理システム、機関プラント診断システム、保守管理システム、最適運航支援システムなどの開発を進め、本サービスシステムの一層の拡充を図り、船舶に関連する企業にさまざまな情報を提供するWEBサービスの実現を推進する。
さらにこの海事産業でのWEBサービスの経験を発展させて、同社が最も得意とする陸海空にわたるさまざまな輸送機器・産業機械・プラントなどを対象に、遠隔監視・故障診断などのメンテナンスを含むサービス事業全般について展開していく。

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