総務省／８００ＭＨｚ帯デジタルＭＣＡ陸上移動通信システム導入

総務省は800ＭＨｚ帯デジタルＭＣＡ陸上移動通信システムの導入する。
ＭＣＡシステムは一定の周波数を多数のユーザで共同利用する自営用の移動通信システムであり、通信所と多数の陸上移動局の間で行うグループ通信機能や、ワンボタンで即時に音声通信を行うことが可能な利便性等を特徴として、陸上運輸、製造販売、土木建設、サービス分野等を中心に全国で利用されている。
一方、公共分野や物流分野における情報化の進展を受け、デジタル通信技術を積極的に導入することにより、伝送速度の高速化や多機能化を図り、多様化する情報化ニーズへの柔軟な対応を可能とするとともに、より一層の周波数の有効利用を実現するため、最適なデジタル移動通信システムの実現が求められている。
このような状況を踏まえ、総務省は情報通信審議会に対し、「公共・物流等の分野における自営用移動通信システムの高度利用のための技術的条件」について、情報通信審議会で審議を行い、ことし6月24日に同審議会から「新たなデジタルＭＣＡ陸上移動通信システムの技術的条件」の答申があった。この答申に基づき、800MHz帯デジタルMCA陸上移動通信システムの実用化に向け必要な規定を整備する。