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川田工業/働く人間型ロボットHRP-2最終成果機

2002年12月12日/未分類

川田工業(株)は、独立行政法人 産業技術総合研究所(以下:産総研)、(株)安川電機、清水建設(株)と共同で、人間型ロボットHRP-2最終成果機を開発した。
HRP-2は、経済産業省が1998年から5ヵ年計画で実施中の「人間協調・共存型ロボットシステムの研究開発」( HRP:Humanoid Robotics Project )の一環として、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から(財)製造科学技術センター(MSTC)への委託・産総研との共同研究により開発された人間型ロボットの最終成果機。
共同開発の分担は、川田工業が主担当として設計製作を行い、産総研知能システム研究部門ヒューマノイド研究グループが全体仕様設計、安川電機が腕部仕様設計、清水建設が視覚部仕様設計した。
HRP-2は、身長154cm、体重58kg(バッテリ含む)、腰2軸を含む30自由度を有し、軽量・多自由度を実現。また、股関節が片持ち構造で隘路の歩行が可能な点、電装系の高密度実装によりバックパックを不要とした点に特徴がある。
平成14年3月に発表したHRP-2プロトタイプとは、身長、体重、自由度については同じだが、技術的には最終成果機では次の点が改良されている。
高性能化:脚部アクチュエータにクーリングシステムを実装したことにより連続歩行時間が延長。不整地歩行に適した足裏機構の開発。リンクおよび軸剛性を大幅にアップし、歩行機能と作業機能を向上。
高信頼性化:電装デバイスのノイズ対策を強化し、システム全体の安定性が向上。コンピュータシステムとアクチュエータドライブシステム周りにクーリングシステムを増設したことにより対温度環境性能が向上。
小型化:内部配線を大幅に基板化したこと、専用バッテリパッケージの開発により、胴体部の小型化を実現。
また、HRP-2の外観デザインは、「パトレイバー」等のアニメーションのメカデザイナとして著名な出渕裕氏が担当いたしました。さらに、同氏により、HRP-2を「Promet」と命名した。
HRPでは今後、HRP-2を用いて、不整地歩行、転倒制御、転倒回復技術の実現、屋外共同作業への応用の実現を図る。また、経済産業省・NEDOが5カ年計画で推進し、今年度、川田工業が、産総研、川崎重工業(株)とともに受託した基盤技術研究促進事業「実環境で働く人間型ロボットの基盤技術の研究開発」では、更なる実用化研究のベースとして利用する。
一方、川田工業では、研究開発用プラットフォームとしての使用に限定し、HRP-2のレンタル事業を今後開始する。

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