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農林水産省/食品トレーサビリティー開発・実証試験の概要

2002年12月22日/未分類

農林水産省が進めている食品トレーサビリティー開発・実証試験の概要は、下記の通り。
平成14年度トレーサビリティ実証試験の実施について
食品の安全性や品質に対する消費者の関心の高まりが見られる中で、食卓から農場へ顔の見える関係を構築し、食の安全・安心を確保するため、食品がいつ、どこで、どのように生産・流通されたか等について消費者がいつでも把握でき、万一食品事故が発生した場合にもその原因究明を容易にするトレーサビリティの導入を促進することが重要となっている。
このため、農林水産省は昨年度から、消費者に対する情報提供や食品事故の原因究明に活用するためのシステム開発及び実証試験に取り組んできた。
今年度は、各食品が持つ生産・加工・流通の特性に応じた実証試験を実施しており、トレーサビリティシステムの開発・実証試験について、6品目7課題の実証試験を行っている。
■生産農家から岩手県十文字チキンカンパニー(株)で処理された鶏肉について、9月9日からデータ入力を開始。神奈川県生活協同組合コープフーズで加工、コープ神奈川東戸鶏肉塚駅前店で販売される鶏肉について実証試験を実施。
1.鳥種、飼料成分、肥育方法、食鳥検査結果、処理工程での管理データ等を入力。
2.加工場では、9月24日よりデータ入力開始。入荷時検査、加工工程での管理データ等を入力。
3.店舗では、10月12日よりデータ入力開始。受け入れ検査、店舗管理データ等、売場用モニターの設置。
4.10月21日よりU-COOPホームページで情報公開。
試験主体:(財)日本冷凍食品検査協会
問合せ先:新宮、TEL 03-3438-1414 FAX 03-3438-1980
品目・試験時期:鶏肉・平成14年9月9日~
■埼玉県深谷産(ねぎ・きゅうり)、栃木産(ニラ、春菊、なす)、茨城産(小松菜)、青森産(りんご)、愛媛産(みかん)について(株)ヨークマートの店舗(江戸川台店)(千葉県流山市江戸川台3-1592-1)で販売する青果物の実証試験を実施。
1.農薬の登録の有無をチェックし、生産過程を栽培基準と比較した履歴情報データベースを作成。
2.生産者は発注データを受け出荷分の生産物(販売単位毎)に履歴確認ラベルを貼付し、商品が流通・運送会社を通じてヨークマートの集配センターに納入される。
3.顧客は売り場のパーソナルコンピューターにて商品の履歴情報ラベルをスキャナーで読むことにより買い物前に履歴情報を確認できる。
4.家庭からは商品に貼られたラベルのアドレスにて、ホームページより履歴情報の確認可能。
試験主体:(財)都市農山漁村交流活性化機構青果物
問合せ先:日野、TEL 03-3548-2711 FAX 03-3276-6771
品目・試験時期:青果物・平成14年10月25日~効果確認ができるまで
■九州乳業(大分県野津原町)が製造する「みどりオレンジ100」を対象として、原材料情報から製造・流通に至る連鎖された履歴を、第3者がデータベースにより管理するインターネット・トレースコード・システムの実証試験を実施。消費者用のコードは12桁の数字、インターネット経由で安心情報の閲覧可能。
・㈱九州乳業大分工場におけるトレースコード印字は11月25日より開始。
・小売店「新鮮市場(大分市新川店・高崎店)店頭には11月26日に並ぶ予定。」
・26日より数日間店頭及び自宅のPCにて購入者は安心情報を閲覧可能。店頭及びインターネットにてアンケートを実施。
試験主体:(特定非営利活動法人) 国際公正取引推進協会
問合せ先:小笠原、TEL 03-5550-9818 FAX 03-5550-9880
品目・試験時期:果汁飲料・11月25日から 約1週間
■宮城県志津川町で養殖・水揚げされ、みやぎ生協の全店舗及び共同購入により販売される生かきを対象に実証試験を実施。
・消費者が購入するパック一つ一つに番号が印字され、消費者は、自宅のPCを使いみやぎ生協ホームページを経てシステムにアクセスし、パック番号と加工日を入力することに問い合わせ先より、生産・加工の履歴や、衛生検査の結果等を知ることが可能。
・店頭に設置するタッチパネルPCを使うことも可能。
試験主体:(社)食品需給研究センター
問合せ先:長谷川、TEL 03-5567-1991 FAX 03-5567-1960
品目・試験時期:養殖かき・1月中旬から1ヶ月 (予定。試験結果が良好の場合は3月まで実運用)
■・小売店頭での野菜のトレーサビリティの個別表示と家庭からのインターネットでの個別表示を可能とするシステム
・卸売市場、仲卸での入荷、出荷、分荷システム
・集荷場での集荷、出荷システム
・生産者、集荷場での栽培記録システムの実証試験を次の場所において実施。
スーパー:東急ストア(神奈川、東京、相鉄ローゼン(神奈川)等)
卸市場:横浜丸中青果(神奈川)等、仲卸:栽培ねっと(東京)等
生産者:井出農園(神奈川、JAかしまなだ(茨城、JA長野等予定) )
試験主体:青果物EDI協議会
問合せ先:渡辺[事務局(株)山武内] 、TEL 03-3486-2151 FAX 03-3486-2155
品目・試験時期:野菜・平成15年1月中旬から2月中旬
■・山口県下関市の林兼産業株式会社において、水産練り製品の魚肉ソーセージを対象とした実証試験を実施。
・基本的に2次元コードを活用した履歴情報管理を実施していく予定。
・主要原材料情報を受入時に即座に電子データ-化し、製造工程の重要情報と共に製品に貼付し、川下の流通、販売段階から川上へ履歴情報が遡及できるシステムを開発し、迅速な遡及の可能性について実証を行う。
・同時に販売店(調整中)において、2次元コードによる履歴情報を公開。
試験主体:(財)食品産業センター
問合せ先:大西:TEL 03-3224-2386 FAX 03-3224-2398
品目・試験時期:水産練り製品・平成15年2月中旬開始
■・秋田県JAあきた北央の上小阿仁地区の14年産あきたこまちについて、JA倉庫、㈱全農パールライス東日本群馬工場を経て、㈱CGCジャパン店舗で販売されるまでの経路について、実証試験を実施。
・データベースに流通各段階での入力により経路に関するデータを蓄積。製品の袋に印字された精米年月日と商品名により、商品の生産履歴、流通・加工経路の検索が可能。
・データの信憑性を客観的に確認するため、第三者機関(「安心システム」認証委員会)によるシステム認証を行う。
試験主体:全国農業農業協同組合中央会
問合せ先:前田、TEL 03-3245-7535 FAX 03-3245-7357
品目・試験時期:米・平成15年2月

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