マニュジスティックス・ジャパン(株)は、工業用部品カタログ販売大手のアールエスコンポーネンツ(株)が、マニュジスティックスのNetWORKSソリューションを利用したSCMシステムの導入により、在庫を削減しながら、受注充足率を改善するなど、今年2月の稼動後一年弱で着実な成果を上げていることを発表した。
アールエスコンポーネンツは、1937年英国においてラジオ・蓄音機のパーツ供給会社として設立。取り扱い品目200点からスタートし、現在では、世界27ヶ国にわたる現地法人から160ヶ国以上の国や地域に商品を供給しており、電子・電気・機械・化学関連の工業用部品など約13万点を扱っている。日本においては1999年3月に営業を開始し、4万5,000品目の商品をカタログ販売している。
アールエスコンポーネンツは、顧客が迅速、容易に小口の工業用部品を注文できるよう、自社在庫、小ロット、即納対応を特徴とする高付加価値のサービスを提供しており、このユニークなビジネスモデルは、顧客ニーズの多様化や製品寿命の短期化等を背景に、日本においても成功を収めている。
小ロット、即日出荷というサービスの特徴から、同社にとって、受注充足率の向上は顧客満足度を高めるために非常に重要な課題であり、そのため今回のSCMシステム導入では、より精度の高い需要予測、在庫の適正化を主な狙いとしていた。
また、ネット販売の拡充、取り扱い商品数の拡大などサービス内容の充実をはかるためにも、最適なSCMシステムの構築が必要となっていた。
同社では、SCMシステムとしてグローバルでマニュジスティックスのNetWORKSソリューションを採用しており、日本でもその一環として、2001年11月にNetWORKS Demand、NetWORKS Fulfillmentの導入が始まった。
英国本社におけるNetWORKSソリューションのフルスイート導入の経験を活かし、日本法人においてプロジェクトを強力に推進し、わずか3ヶ月間で導入を完了し、2002年2月から本格稼動を開始した。
NetWORKSは、ERP(統合基幹業務システム)から受注、製品、在庫に関する情報を受け取り、これをもとに将来の需要予測と購買および販売計画を立案する。
このシステム稼動により、2002年11月の時点で在庫レベルがすでに10%改善され、受注充足率についても、元々95%という高水準を達成していたラインフィル(受注ライン単位の充足率)をさらに97~98%のレベルにまで引き上げることに成功した。
これにより顧客満足度が大幅に向上するとともに、社内的には販売機会損失が減り、在庫回転率が向上するなどオペレーションコストの削減を実現している。
また、全体の7割を占める英国への発注が平準化され、さらに発注業務全般が自動化されたことにより、1~1.5人分の工数も削減することができた。こうした効果によりアールエスコンポーネンツでは、今回のシステム構築にかかった投資を、社内人件費も含め、稼動開始から1年程度、つまり2003年年初にはすべて回収できるものと見込んでいる。
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マニュジスティックス・ジャパン/アールエスコンンポーネンツ社、独自のSCMビジネスモデル強化
2003年01月09日/未分類
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