(株)近鉄エクスプレスは2月12日、米国によるイラク攻撃の際の同社グループの対応について、発表した。
米国を中心とした多国籍軍のイラク攻撃の可能性が日一日と高まっており、イラク攻撃が開始された場合の影響については、各種メディアの報道のように、海上貨物ではスエズ運河の航行不能に備え迂回ルート(南アフリカの喜望峰経由)設定や急ぎの貨物の航空へのシフト、さらに現時点でのお客様在庫の積み増しなどが考えられる。
同社グループでは航空輸送・海上輸送に及ぼす影響を想定し、緊急事態に対処するための現時点での最善策を取り決め、「危機管理」態勢を強化した。
「想定される事態」と「グループの対応」
1. 想定される事態
(1) 使用定期航空会社のスケジュール変更やスペース不足。
(米国系航空会社の場合、戦時態勢となり機材の軍事転用が優先される。)
(2) FSC(Fuel Surcharge)の上昇、WRS(War Risk Surcharge)の導入、運賃値上げ。
(3) セキュリティーの強化に伴う貨物の発地・着地での滞留による混乱。
(4) 米国に輸出される貨物の内容事前審査のための書類の事前入手。
2. グループの対応策(Contingency Plan)
(1) 代替スケジュールの仮設定と航空会社・船会社とのスペース確保。
(2) 受託貨物のモニター、フォローアップ強化。
(3) お客様各位への「想定される事態」の事前通知と刻々と変化する状況の随時報告、
特にFSCやWRS発動時の適切な説明。
(4) 顧客へのセキュリティー情報(空港、航空会社)の提供、事前審査書類の完備など
顧客への協力の要請。
(5) 安全確保のための法令遵守の徹底。
(6) グループ各社は各国政府及び当社各部門の指示に従い、
危機段階に応じた最善の対策の実行。
(7) ホームページに当社グループの対応を随時掲載、最新情報を提供。
グループは上記の想定と対応策に従い、危機の段階に対応した最善の策を講じ、顧客への案内の徹底を図る。
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近鉄エクスプレス/米国によるイラク攻撃時のグループ対応
2003年02月13日/未分類
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