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関 ロジスティクスアイデア審査結果/準最優秀賞 「道路一体型ゼロエミッション食品加工拠点の提案」 「SEKI LOGI -TOWNの提案」

2003年03月30日/未分類

関 ロジスティクス推進連絡協議会は、「関 ロジスティクスの活用に関するアイデア」を募集ししていたが、42件の応募があり、審査の結果、準最優秀賞2件 「道路一体型ゼロエミッション食品加工拠点の提案」 「SEKI LOGI -TOWNの提案」 と、優秀賞 「配車・配送効率化システムを利用した中古車配送・整備拠点の設立」 に決定した。
関ロジスティクスアイデア募集は、「道路一体型広域物流拠点整備モデル事業」として、岐阜県が推進しているが、モデル事業プランの募集を行っていたもの。
42件のアイデアは、関東地区の23件(54.8%)を中心に全国各地から寄せられた。下記のような分類ができた。
1.物流システム全体についての提案 13件
2.物流システムにおける特定機能、品目に注目した提案 5件
3.物品の販売を主にした提案 5件
4.情報機能を物流に活用した提案 4件
5.物流活動にかかわる環境保全についての提案 4件
6.その他 11件
各提案について「アイデアの実現可能程度」を始め、「地域特性の活用度」、「実現した場合の施設規模・機能への影響度」等の視点から検討し、選考を進めた。
なおこれらの審査にあたっては、物流、流通、国際、金融、情報等の専門分野5人からなる審査委員会の場で、配点、討議、順序付け、討議を繰り返した。
その結果、残念ながら諸基準を十分に充足する最優秀賞に該当するものは無かったが、最優秀賞に限りなく近い準最優秀賞をとして、甲乙付けがたい2件を選考した。さらにこれに続く優秀賞として1件を選んだ。
準最優秀賞
・ 「道路一体型ゼロエミッション食品加工拠点の提案」
・ 「SEKI LOGI -TOWNの提案」
優秀賞 ・ 「配車・配送効率化システムを利用した中古車配送・整備拠点の設立」
なお、賞金については、準最優秀賞2点に各75万円、 優秀賞に50万円の賞金総額200万円とした。
「道路一体型ゼロエミッション食品加工拠点の提案」は生鮮食品を中心として、調達、加工、廃棄物回収のネットワークを形成し、その核に関ロジを据えようとするものである。現行市場をはじめ、既存施設との関連課題は残るが、実現した場合の施設規模・機能への影響度は大きい。
「SEKI LOGI -TOWNの提案」は情報・物流拠点に対して、アウトレットモールや国際インターネット等の物販サービス、防災対応、そして体験農園機能の取り込みも提起している。各機能の実現に至る条件、過程の方向性に残された課題は少なくないが、施設機能の総合化を巧みに提起している。
「配車・配送効率化システムを利用した中古車配送・整備拠点の設立」は、 車地域に相応しい機能導入の提案である。広域的、効率的な流通に資するキャリアーカーの活用、商品に対する情報システムの構築、点検・修理機能の導入、海外輸出への連動等を提起している。分散している既存諸施設との連携等が課題ではあるが、実現した場合の施設規模・機能への影響度は大きい。
残り39件の中にも光った提案が少なくない。物流全般にわたるカテゴリーの中の「ハブ フリーマーケットin 関ロジ プラザ」では国内外に渡るネットワーク、国際複合一貫輸送の方向性が提起され、「関ロジスティクス・ヒルズ~新しい価値を生み出す物流の森~」ではRFIDに精通した中小輸送企業が新しい流通加工機能を担う場でもあると指摘している。
特定の物流分野のカテゴリーでは、選出された提案が、食品、中古車を対象物資とするものであった。これ以外にも、「関ロジスティクスをわが国中枢のインランド国際物流基地に」では、日本の伝統、付加価値を生かした製品・商品に対して、輸出特区形成の構想を寄せている。
物品の販売を主にした提案分野では、「地場産業のリンケージ拠点としての関ロジスティクス」で、地場産業のネット化による新商品開発、リサイクルのネット化も提起し、関ロジをこの機能発揮の場としている。
情報機能の分野では、「移動体通信を利用した物流の効率化と安定性確保」で、トレーサビリティを効率化し、生産、消費までを一貫追跡できる拠点機能発揮の場と位置づけ、「関ロジスティクスにおける物流システム構想」では、小ロット貨物輸送にAGVネットワークを活用した拠点機能を描いている。
環境の分野では「IT活用による循環ロジスティクス拠点の設立」 で、国内外にわたる耐久消費財の廃棄物を中心にICタグの導入、関連主体の統合、返路トラックの活用を薦めている。
以上の諸提案の活用、実践に向けて、関ロジスティクス推進連絡協議会が中心になって、取り組むべき方向性を以下に提起したい。
・ 入選提案を中心に、実現のための現状分析、課題整理を行う等、深化すべき分野を明らかにする。
・ 提案相互の関連や補完による効率化を検討し、総合化や検討分野の拡大を図る。
・ 以上について組織的な取り組みを行い、今後の実施計画に取り込む。
詳しくは下記アドレス参照。
http://www.sekilogi.com/index.html

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