福山通運(株)は、全国約310の拠点を結ぶ情報ネットワークを再構築し、音声とデータ通信を統合するとともに、主要拠点間通信を秒間1.5MB(1.5Mbps)に高速化する。
新ネットワークは、日本アイ・ビー・エム(株)が開発を受注し、5月から順次稼動を開始する。
福山通運は、顧客サービスを向上させるため、2000年から情報ネットワークの高速化を進めてきた。同年には専用線による従来のネットワークを、データをパケットと呼ばれる小さな単位に分割して送受信するフレームリレー方式に移行して高速化を図るとともに、年間で2億円を超す通信費の削減を行った。
新ネットワークは、通信速度の高速化とコストの削減をさらに進めるもので、インターネットの通信規格「TCP/IP」ネットワークを利用して音声データを送受信する「VoIP(Voice over Internet Protocol)」と、公衆ネットワーク上に構築された高セキュリティーの仮想私設通信網「IP-VPN」を利用して構築した。
新ネットワークは、今後構築を計画しているコールセンターの基盤とするものだが、今回の再構築による通信コストの削減額も年間1億円を超えると試算されている。
VoIPは、別々に構築していた音声系とデータ系のネットワークを、インターネット技術を利用して統合し、回線コストや運用管理コストを削減できるネットワーク。社外からの電話を内線で各拠点に接続する「公専接続」が行えるため、全店舗間の通信を内線通話に切り替えられる上、PBX(構内交換機)や電話機などの既存設備を、データ系ネットワークと接続させて有効利用できる。
また、IP-VPNを利用することで、本社からIP-VPN網への通信を、20Mbpsの超高速ATM(非同期転送モード)1本に統合するとともに、主要拠点からは1.5Mbps、各店舗からは128Kbpsと、従来の倍以上のデータ通信の高速化も実現する。
新ネットワークは、2000年に新設した神奈川の相模原流通センターに設置されるIBMのメインフレーム「IBM zSeriesTM」に搭載された荷物データベースを中核にする。
データベースには、全国の拠点から送信されるすべての荷物データがリアルタイムに蓄積されるため、各拠点が荷物配送状況をリアルタイムに照会できる上、顧客もPCや携帯電話からインターネットで確認できる。
なお現在展開中の、配送担当のセールスドライバーが荷物データを携帯電話で送信するシステムと連動させ、荷物データベースのリアルタイム性を高めていく計画。
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福山通運/音声とデータ通信を統合した高速ネットワーク構築
2003年04月02日/未分類
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