凸版印刷／カード表面に透明樹脂で凸型文字を形成、裏面は平らな非接触ICカード開発

凸版印刷(株)とマクセル精器株(株)は、従来の「点字カードプリンター」技術を応用し、キャッシュカードやクレジットカードなどのカード基材にJIS規格を満たした凸型エンボス文字を形成する「コンベックスレターシステム」を開発した。
同システムは、カード表面に透明樹脂による文字を形成するため裏面の凹部が発生せず、裏面に記載された文字等が読み難いという問題も解消され、最近増えている非接触ICカードのアンテナやチップを損傷することがない。
そのため、交通系や流通系などの市場で今後大量導入が期待されている非接触ICカードへの提供が可能となる。
同社は、決済系＋交通系（クレジット＋定期券）や社員証（クレジット＋凸型文字＋顔写真）など幅広い市場に展開を図りる。
すでに、三井住友カード(株)と共同で、VISAインターナショナルに認定申請している。三井住友カードが、まず自社の社員証にこの方式を採用し、実証実験を経た後、VISAカードとしての本格的展開をねらう。