田辺製薬／物流機能を全面委託

田辺製薬(株)は、伊藤忠商事(株)との間で、5月より医薬品の販売物流業務を全面的に委託することで合意した。
田辺製薬は、企業体質の強化を目的に物流業務の見直しを進め、昨年、全国に4 ヵ所あった物流センターのうち、4月に札幌、10月に小野田を閉鎖し、東京（埼玉県比企郡）と大阪（兵庫県西宮市）の2ヵ所に集約した。
今回の業務委託は、これら東西2 ヵ所の物流センターを廃止し、伊藤忠商事が保有する東日本（埼玉県入間郡）と西日本（大阪府枚方市）の物流センターに麻薬製品を除く全取扱品に関し、入庫・保管から配送までの物流倉庫運営業務を移管するもの。
また同時に、SAP R/3 による販売系システムを稼動させ、配送にかかる時間の短縮等、徹底的な業務の合理化を図ります。これらの見直しによって、4物流拠点体制時に比べ、年間約5 億円のコスト削減を見込んでいる。
田辺製薬は、今後も原材料調達・生産・出荷を集中的にコントロールするため昨年設立したロジスティクスセンターを中心に、SCMを強化し、在庫圧縮と物流コスト削減に取り組む。