ＭｒＭａｘ／西日本物流センター稼働

(株)ＭｒＭａｘは、九州・中国地区の店舗への商品配送を行う物流拠点として、「西日本物流センター」（福岡県糟屋郡久山町）を稼働した。
「ＭｒＭａｘ西日本物流センター」は、これまで仕入先の出荷拠点から、直接各店舗へ納品されていた商品搬入を、物流センターに一本化し、店舗配送や検品作業を集約するもの。
物流センターの稼働により、仕入先及びＭｒＭａｘ双方の物流コストを軽減し、経費削減と仕入原価の引き下げを図り、発注から陳列までの流れを大きく変えることで、さらなるローコストオペレーションを実現し、品切れのない豊富な品揃えの売場で、さらに低価格で顧客に商品を提供する。
同センターは、敷地面積約５，０００坪、鉄骨造り２階建て、建物延べ床面積は約５，５００坪で、一度に１０トントラック４４台をプラットホームに着けることができ、商品処理能力は、一日に３５，０００ケースが可能。
立地は、福岡インターから約１．５ｋｍに位置し、広島県から宮崎県までの西日本地区の全３７店舗（２００３年４月２日現在）を対象としています。物流センターの運営は、(株)日立製作所及び(株)日立物流に委託している。
今回の「ＭｒＭａｘ西日本物流センター」の稼働に続き、関東地区の６店舗を対象とする 「ＭｒＭａｘ関東物流センター」の稼働を、２００３年９月に予定しており、関東地区においての多店舗展開を図る上で、重要な拠点となる。
物流センターの機能概要
１．「トランスファー・センター」での稼働
当初は在庫機能をもたない通過型の物流センター「トランスファー・センター」としてスタート。
仕入先から店舗にそれぞれ直送されていた商品搬入を、物流センターに集約し、各店舗への一括納品に変えることで、店舗での荷受け作業の削減を行う。
また、ＭｒＭａｘがめざす物流機能の１つが、そのまま売場に陳列できる状態での納品：ＦＲＭ（フロア・レディ・マーチャンダイジング）。初期段階では、仕入先から物流センターに納品された商品を、検品後、店舗別に、ハード（家電）・ソフト（衣料）・ゼネラル（日用雑貨、洗剤・化粧、食品）の３つの売場グループ別に仕分けし、その区分でカゴ車に積み、店舗に納品する。
店舗では、カゴ車を数え、＜店着証明書＞にサインするだけの作業となる。カゴ車には、グループ区分と、通常商品や顧客の注文商品といった納品区分が記されており、店舗での作業が一目でわかるため、作業効率が上がる。荷受け・検品の作業が軽減し、店舗での総労働時間が削減されます。また、同時に従業員がよりお客様のための作業に専念できる体制づくりを行う。
仕入先にとっては、西日本地区３７店舗への納品を、物流センターへまとめて納品することが可能となり、これまでの少量・多頻度・多店舗配送という負担が大きく軽減され、商品の納品に関する問い合わせ窓口が、各店舗から物流センターへ一本化することによって、仕入先・ＭｒＭａｘ双方の事務負担の軽減が可能となる。
その他にも物流センターを経由して、仕入先への返品、ＭｒＭａｘの店舗間移動という機能も持たせ、店舗からの戻り便の有効活用を行う。
２．「ＡＳＮ（Advanced Shipping Notice ：事前出荷通知）」データの活用
ＡＳＮは、仕入先から事前に納品データを受け取ることで、納品精度の高い仕入先からの荷受け作業は、全数検品からぬきとり検品へ、軽減することが可能となり、物流センターでの各店舗への仕分け作業が容易になる。
検品の効率化と検品精度の向上で、さらに仕入先・ＭｒＭａｘ双方の物流コストの削減を図る。
３．「ディストリビューション・センター」機能の追加
２００３年６月には、商品を在庫し、仕分け・配送する「ディストリビューション・センター」機能を２階部分で稼働する。一時在庫機能の活用により、一品大量販売のできる商品の一括大量納品が可能となり、仕入れコストの削減が見込まれ、海外での自社開発商品のコンテナ単位での輸入が可能となる。
物流センター概要
物流センター名称：ＭｒＭａｘ西日本物流センター
所在地：福岡県糟屋郡久山町大字久原字原２８５９－１（原工業団地内）
福岡インターから約１．５ｋｍ
敷地面積：約５，０００坪
建物構造：鉄骨２階建て
センター床面積：
１階２，８１８坪
２階２，７１５坪
同時着車数：１０トン車で４４台の同時着車が可能
垂直搬送機：２台
エレベーター：２台
平均通過物量：月平均９０万ケース
対象店舗：九州・中国地区　全３７店舗
取引先数：約２００社
従業員数：
ＭｒＭａｘ ７名
日立物流約２２０名
（パート・アルバイトを含む）