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日本通運/新冷凍輸送容器「アイコンポ」開発

2003年06月08日/未分類

日本通運(株)は、温度管理を可能とした新冷凍輸送容器「アイコンポ」を開発、販売する。
航空貨物部門、日通航空では、現行の国内クール輸送システムを刷新すべく日通総研、日通商事と開発プロジェクトチームを編成、集貨から配達までの輸送時間において一定温度を維持できる高性能な冷凍輸送容器「アイコンポ」の開発に成功した。
現在のクール輸送システムは、保冷容器内に商品と冷媒を同梱させる直接冷却が主流だったが、「アイコンポ」では冷媒を商品と分離して上蓋に入れ、さらには冷気循環を促すため内側側面に溝構造、底面にはメッシュ構造を設けるなど、庫内温度が均一となるよう工夫されている。
また、地球環境へも配慮し、リターナブル(通い箱形式)方式を採用、素材にはポリプロピレンを単一で用いており、インナーの発泡材には炭化水素系を使用するなど、環境負荷の少ない仕上げにしている。
従来の輸送方式に比べて、多くの資機材を必要としないため、それまで顧客が負担していた保冷資材費用およびクールのための梱包費用などを圧縮することができ、結果としてトータルコスト削減にも貢献する。
今中元期より、(株)イトーヨーカ堂で試験運用を開始するとともに、従来から輸送が難しいとされている温度管理を必要とする冷凍食品や医薬品などにターゲットを絞り営業展開する。また、ペリカン便にも「アイコンポ」を利用したサービスを付加し、宅配便事業の品質向上を目指す。
 

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