フットワークエクスプレス(株)の更生計画案の提出期限は平成15年6月30日までと指定されていたが、6月30日大阪地方裁判所より「更生計画案の提出期限を平成15年12月31日まで伸長する」との決定となった。
管財人としてはこの間、弊社の事業再建に向けて大口債権者(更生担保権者)との調整、厚生年金基金の最低責任準備金の問題等、弊社の再建に至る懸案を解決するためのスキームを模索してきたが、従来の手法を若干修正する新たなスキームを提案することになり、そのための作業にかかる時間的余裕をいただくため期限の伸長を上申していたもの。
管財人が更生計画案において提案しようと準備しているスキームは、次のようなもの。
1.弊社の事業再建は、オリックスを中心とするオー・エス・エル(株)(OSL)に対する営業譲渡を骨格とする手法によって行う。
2.更生計画案の骨子は、営業譲渡の対価や無担保資産の売却代金を優先債権や一般更生債権の弁済原資に、担保付不動産の売却代金を更生担保権者への弁済原資に充てるというものである。
新たなスキーム(=業務提携型再建モデル)として提案すべく準備中の案
3.営業譲渡の実行時期を一括して全部譲渡を行わず段階的に行う。
4.不動産の処理方法として信託(不動産管理処分信託方式)を導入する。
3については、第1段階として、営業および本社機能をOSLに譲渡し、路線・集配・整備・仕分等の現業部門は引き続きフットワークエクスプレス(FWE)に残す。
顧客からの運送の依頼は全てOSLにおいて引き受け、その全てをFWEに発注し、FWEが確実に荷物を運ぶ。
第1段階の営業譲渡と同時に営業ネットワークの再構築・集配拠点の統廃合を進めていき、それが概ね終了した段階で第2段階として、現業部門をOSLもしくはその傘下の地域子会社に譲渡する。
今後のスケジュール。
(1) 更生計画案の提出
平成15年9月末
(2) 更生計画案の審議及び賛否を問う関係人集会・認可決定
平成15年11月
(3) OSLへの第1段階の営業譲渡
平成15年12月中
(4) OSLへの第2段階の営業譲渡
平成16年乃至平成18年
なお、同社の営業は平成14年度の年商で金515億円余、平成15年度に入っても概ね前年並みの成績を残しており順調に推移している。
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フットワークエクスプレス/更生計画案提出期限12月31日まで伸長
2003年07月03日/未分類
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