イオン、ツルハ／業務・資本提携解消

イオン(株)と(株)ツルハは、(株)ドラッグイレブンとの業務・資本提携を解消する。
三社は、ドラッグストアのナショナルチェーン構想に向けて、1999年8月に業務および資本提携を行い、イオン・ウエルシア・ストアーズの理念のもとに、相互に企業価値を高める活動を行ってきた。
対象会社では、会計監査人である新日本監査法人から監査役会に対して、第14期(自平成14年4月1日至平成15年2月15日)の計算書類に関し、子会社の適正な商品在庫明細と異なる在庫金額が計上されていたところを正しく現状を示すよう修正を行った事実が報告された。
この報告につきましては、対象会社の監査役会により第14期定時株主総会(本年5月14日開催)に提出されました監査報告書に記載されている。
かかる修正を経て提出された会計書類によれば、対象会社は、有利子負債の増加とあいまって、多額な損失を計上し、債務超過となるにいたった。
両社は、対象会社が子会社の適正な商品在庫明細と異なる在庫金額を計上した会計書類を会計監査人に提出した事実を重く見て、今後も提携関係を継続する前提としてコンプライアンス体制の構築を求めるとともに、対象会社の経営再建にでき得る限り協力する方針で話し合いをしてきたが、対象会社の経営方針およびコンプライアンスの基本的態度は、イオンおよびウエルシアグループにとって、到底受け入れ難いとの結論に至り、対象会社との提携を解消することになった。