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ハウス食品/全社的なSCM構築のためマニュジスティックス採用、SCM部新設

2003年07月20日/未分類

ハウス食品(株)が、全社規模でSCMプロセスを再構築し、コスト削減、顧客サービス向上、リードタイム短縮を同時に実現するため、マニュジスティックス・ジャパン(株)のソリューションを採用し、導入を開始した。
食品業界においては、市場環境の急激な変化や消費者の嗜好の多様化などにより、消費者の傾向を把握しながら、柔軟に商品を供給できる体制が必要とされ、食の安全の観点からは、鮮度管理が重要な課題となっている。
ハウス食品は、今回のSCMの取り組みにより、原料調達、生産、物流、販売の一連の業務の流れを統合化した一気通貫のビジネスプロセスとして再構築し、必要な商品を「必要な時に」「必要な数量を」「必要な場所へ」「高い鮮度を維持しながら」「低コストで」無駄なく供給できる、変化適応力の高い生販在体制を作り上げることを目指す。
この目的を達成するため、需要予測、在庫補充計画、生産計画、出荷計画の立案と情報共有を実現するパッケージソフトとして、マニュジスティックスのソリューションを選択した。
ハウス食品は、マニュジスティックスのソリューションにより、過去3年間分のデータをもとに、日単位、週次計画サイクルで需要予測を行い、これにより導き出された需要・在庫・生産計画を全社で共有する。
目標は、在庫の40%削減と在庫破棄費用の50%削減、オペーレーションコストの削減などを掲げている。
同時に、欠品率の改善や、賞味期限を考慮した在庫・生産計画により消費者に鮮度の高い商品を届けることなどで、一層の顧客サービス向上をねらい、リードタイムの短縮により、サプライチェーン全体のスピードを高め、効率化を図る。
ハウス食品では、今回のSCMの取り組みに際し、単なるシステム構築だけではなく、抜本的な業務の見直しを重視し、統合化された一気通貫のビジネスプロセスをコントロールする部門としてSCM部を新設(物流部を発展的解消)するなど、全社的な組織・業務改革や、関係者の意識改革を迅速かつ着実に推進する。
今回ハウス食品が採用したのは、マニュジスティックスのNetWORKSDemand TMとNetWORKS Fulfillment TMで、稼動開始は2004年春を予定している。
ソリューションの選定は、業務改革の実現を促す具体的かつ完成度の高いソリューションの採用に主眼を置き、導入前に両社が協働して、マニュジスティックスの独自サービスであるMVA(マニュジスティックスバリューアセスメント、SCM導入機会評価)を実施した。
具体的には、ハウス食品の実績データを利用してマニュジスティックスソリューションの仮想運用環境を構築し、新業務の方向性と実現性を確認し、効果を時系列に予測することで、導入のコストとスケジュールからプロジェクト全体のROI(投資収益率)を事前に評価した。今回のプロジェクトでは、稼動後一年で投資を回収できる見込み。

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