カシオ計算機(株)は「環境報告書2003」を発行した。
主な環境活動実績と今後の活動目標の概要は以下のとおり。
・カシオグリーン商品の売上比率30%を達成
カシオでは、環境に配慮した製品作りを促進するため、製品アセスメントを実施し、基準を満たした製品を「カシオグリーン商品」として認定し、2003年度までにグリーン商品の売上比率を30%にするべく活動し、当初の目標より1年早い達成により、新たに目標を2005年度50%に設定した。
・カシオ電子工業がゼロエミッションを達成
既に達成している甲府カシオ(本社・一宮)、カシオマイクロニクス(山梨)と合わせ4事業所でゼロエミッションを達成。2005年度までに全事業所でのゼロエミッション達成を目指す。
・国内拠点のグリーン調達率80%を達成
当初の予定より1年早く達成できたことにより、「2005年度国内グリーン調達率95%、海外グリーン調達率85%」と、新たな目標を設定した。
・2005年末までにRoHS指令の特定物質の鉛、カドミウム、水銀、六価クロムの使用を廃止
(PBB、PBDEについては、2000年に使用廃止済み)
2005年末の廃止に向け、2002年度は購入部品の有害調査、および有害物質を含まない部品の選定を実施。
・2004年度までに鉛はんだの使用を廃止
1999年度よりエコ電卓に鉛フリーはんだの採用を開始し、2003年度は電卓・電子文具・電子楽器・時計に拡大し、2004年度までに鉛はんだ全廃を目標に推進。
物流における取り組みは下記の通り。
トラックなどから排出されるCO2による地球温暖化を考慮に入れ、モーダルシフトや配送車削減等、物流の面からも環境負荷の低減に取り組んでいる。
国内物流では、環境負荷の大きいトラックから、鉄道を利用した貨物輸送に転換する方針を掲げJRコンテナとトラック利用率を体積比で比較すると、JR利用率が21%、トラック利用率が79%で、これは2001年度とほぼ同じ利用率。総CO2排出量は2002年度1 308(トン-CO2)で2001年度に対して214(トン-CO2)削減している。
納品には、従来より緩衝材として使用していた更紙の使用を見直し、正規の外装箱や中装箱などのダンボール箱を切断し、緩衝材にすることで、ダンボール廃材や資源の有効利用に努めている。
海外物流では、海外物流拠点の移管により750(トン-CO2)のCO2削減を図る。
カシオグループは、近年の中国への生産拠点シフト化に伴い、2002年12月から海外販売物流拠点(国際営業統轄部の営業倉庫)もシンガポールから中国(深セン)へ移管しました。
その結果、海上コンテナ輸送を抑制することが可能になり、2003年度はCO2排出量を490(トン-CO2)の削減、航空輸送の削減により同排出量を260(トン-CO2)削減、あわせて750(トン-CO2)削減する見込み。
海上輸送同様に中国生産品については、シンガポールへの航空輸送も不要となり、260(トン-CO2)の削減の見込み。
その他のCO2削減推進内容として、コンテナ積出港を香港ではなく中国側とし、トラック輸送距離を削減。北米市場向けのデジタルカメラなどは、東京から北米量販店までの直送を行い、カシオインク倉庫経由であったトラック輸送距離を削減している。
260(トン-CO2)の削減見込み. 効果.
物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信
カシオ計算機/「環境報告書2003」発行
2003年09月14日/未分類
未分類に関する最新ニュース
- LNEWS/2010年アクセスランキング (12月29日) 2010年12月29日 未分類
- 東洋ゴム/トラック用タイヤなど7%値上げ (12月13日) 2010年12月13日 未分類
- JX日鉱日石エネルギー/ガソリン混入軽油販売 (12月01日) 2010年12月01日 未分類
- JX日鉱日石エネルギー/11月の軽油卸価格1.2円上げ (11月30日) 2010年11月30日 未分類
- ロジスティクス手帳2011/販売開始、特別価格1800円 (11月25日) 2010年11月25日 未分類
最新ニュース
- スズケン/福岡県に物流センター稼働、設備投資60億円(12月29日)
- LNEWS/2010年アクセスランキング(12月29日)
- 日本貨物航空/韓国公取委の課徴金で、ソウル高等法院に訴状提出(12月29日)
- 花王/中国・安徽省に家庭用製品の生産拠点用地取得(12月29日)
- タケエイ/倉庫を取得(12月29日)
- ドイツポストDHL/カーボン・オフセットの輸送サービスが年間10億件に(12月29日)
- 象印マホービン/国内外の物流システム再構築(12月28日)
- モリト/適正在庫のグローバル化実現へ(12月28日)