日本ビジネスコンピューター／ERPシステムの自社導入

日本ビジネスコンピューター（株）は、自社内にERPシステムを導入し、稼動させた。これにより、より一層のスピード経営を実現するとともに、この自社用ERP開発プロジェクトにおいて蓄積できた貴重なノウハウ、スキルを活用し、外販の拡大を図っていく。
このERPは、2001年4月に稼動を開始した販売物流システムおよびサービスシステムに加え、会計情報システムを新たに稼動させたものであり、JBCCの基幹システムを一貫したERPの思想により統合するもの。
導入したERPは、世界的にも定評のあるJ.D.Edwards（JDE）社のWorldSoftwareをコア・パッケージとして開発・導した。あわせて、（株）ビジネスバンクコンサルティングと資本・業務提携を行い（2002年3月）、専門的な会計ノウハウの提供を受けることのできる体制の構築を行っている。
今回のERPの導入により、次の効果が期待される。
・迅速な決算情報の開示【目標：期末翌月30日前後の決算発表】
・会計システムの統合によるグループ情報の一元管理と省力化【グループ経営の強化】
・月次情報の早期把握による意思決定のスピードアップ【意思決定会議体開催の前倒し】
・業務プロセスの改善による間接経費の削減【目標：工数30％減、年間経費約２億円減】
・自社ショーケース化によるERPシステムの販売促進【自社で実証し、ノウハウを蓄積の上、お客さまに質の高いご提案を行う】
なお、ERPシステムの販売については、導入のための初期コンサルティングをはじめ、同社事例をベースとしたテンプレートの活用、自社ソフトウェア（PrintPro for Web【Webブラウザから帳票・伝票へのダイレクト高速印刷】、CustomerVision【CRM】、New WorkFriend-FX【Business Intelligence】など）との連携も視野に入れた販売に取り組んでいく。
特に、従来は費用面からERPの導入が難しかった中堅・中小企業様向けに、財務・会計に関し低コスト・短期間でERPが導入できる「おまかせパック」や、中堅製造業様向けに生産管理モジュールも組み込んだERPシステム「M-Base」など廉価なERPソリューションを提供する。