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産業技術総合研究所 /ICタグを用いた「知識分散型ロボット制御システム」開発

2003年11月12日/未分類

独立行政法人 産業技術総合研究所の知能システム研究部門は、ICタグの中に製造者のネットワークアドレスと、ロボットがその物体を操作するために必要な知識情報を入れておくことで、物体認識を容易にすると同時に、ロボットプログラムにかかる負荷を軽減することを可能とする「知識分散型ロボット制御手法」を提案(特許申請中)し、既存のICタグ技術、画像処理技術、ロボット制御技術を用いて、その実証プラントを開発した。
今回開発したプラントは、机の上に任意に置かれた食器等の片付け作業に応用するもの。ICタグリーダーを仕込んだ机の上に、無造作に置かれた食器を自動で片付けるとともに、食器の種類などを認識しながらロボット動作計画を作るシステムを構築し、提案手法の有効性を実証した。
本開発システムは、ロボットシステム製造者がプログラムにかける負荷を大きく軽減し、人間生活環境下で活躍するロボットの開発スピードを大幅に速めることができると期待される。
今後、この制御手法を、より一般的な仕事に適用し、有効性を実証していく予定。
現状の人工知能技術や画像処理技術などによるロボット制御では、様々な物体が存在する人間生活環境を全て認識し、作業手順を生成することが困難な故に、ロボットが活躍するまでに至っていない。
ロボットが人間生活環境で活躍するために必要な情報を、物体ごとにICタグを貼り付けることにより分散配置し、ICタグの中には、貼り付け先物体の製造元メーカーのネットワークアドレスを書き込んで、製造元が提供する物体情報をネットワークを介して取得する手法を考案し、物体の位置を認識するために用いる従来の画像処理技術へも物体情報を提供できるので認識が容易になる 。

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