日本通運／中国・蘇州市に新倉庫建設

日本通運（株）は、中国・江蘇省の蘇州市に新倉庫を建設し、華東地域での中国国内物流事業の強化を図る。
上海をゲートウエイとする華東地域には、グループ5社が航空・海運の国際フォワーディング、倉庫配送、ロジスティクス業務等の営業を展開している。
新倉庫は、華東地域での国内物流の取込みを図るため、2002年2月に蘇州市の技術開発区の一つである蘇州新区に設立した蘇州日通国際物流有限公司が着工したもの。
2004年3月の竣工を予定し、敷地面積は4万平方メートル、高床式の平屋建て倉庫1万平方メートルの規模で、両面にトラックドッグを持ち、クロスドッキングやJIT部品供給等を想定した多機能倉庫となる。
同社の海外標準倉庫システムREWARDSを導入し、国内外の拠点とネットワークを結び、自社戦力による高品質なサービスの提供を行なっていく。
蘇州市には2つの開発区と輸出加工区があり、200社を超える日系企業や台湾系EMSメーカーが多数進出し、ハイテク生産の一大生産拠点となっている。
蘇州日通国際物流有限公司は、これら蘇州市進出の工場関連物流や国内ミルクラン輸送等を請け負っているが、フォワーディング業務を取り扱うグループの上海通運国際物流有限公司、天宇客貨運輸服務有限公司と連携して新倉庫を展開することにより、同地域における最適物流を提供する体制をより一層強化する。