松下電器産業／情報モータ事業部門の会社分割・事業統合

松下電器産業（株）は、ミネベア（株）との情報モータ四商品事業分野での事業統合につき、同社の情報モータ事業部門を平成16年4月1日付で会社分割し、ミネベアとの統合会社であるミネベア・松下モータ（株）への事業移管を行うことを決定した。
情報モータ市場は、現在、日本メーカーによる寡占化、中国の事業参入メーカーの増加などにより、競争が激化しているが、一方では、プラズマテレビ、液晶テレビなどのデジタル家電、パソコン、携帯電話などの情報端末、また、ゲーム機などの新規分野で需要拡大が期待される成長市場。
今回のミネベアとの事業統合は、2002年9月に合意したDC軸流ボックスファンモータの共同開発お
よび生産委託をより一層発展させ、コスト・品質面で競争力のある高収益体質の確立を目的として行うもの。
統合会社は、今回の事業統合によるスケールメリットを生かすとともに、両社の高度な生産技術力と商品開発力の統合により、製造プロセスや設計手法の標準化の加速、マグネット・材料・高度解析技術の開発などにより、大幅なコストダウンを進め、国際競争力のある事業展開を図り、統合するモータ分野で世界一の地位を目指す。
統合対象は、情報モータ事業を行っているミネベアの軽井沢製作所、浜松製作所、ミネベアエレクトロニクス（株）、タイ、中国の各拠点の一部と、松下電器の社内分社であるモータ社の情報モータビジネスユニット（大東・米子）、シンガポール、マレーシア、中国の各拠点の一部。