ライオン(株)は2004年から2006年の新中期経営計画を発表し、再構築事業として物流系、製造系および食品合弁などの関係会社については、構造改革による収益改善を行うとしている。
購買・生産・販売・物流の各機能部門は、効率追求を目指し、関係会社を含めた徹底したコストダウンを推進する。
この3年間で国内生産拠点を集約し5工場体制の高生産性工場群を実現したが、今後は海外関係会社を含めた生産品目・生産拠点の見直しを進めると同時に、先端技術の導入を行い、製造
プロセス革新による生産性の向上を目指す。
最適SCMの構築として、物流子会社の再編成による一層の効率化を推進し、昨年より実施している卸店への工場からの直送の対象品目・エリアを拡大するとともに、IT活用によるロジスティックスシステムのレベルアップを行い、安定的かつ効率的なサプライチェーンの実現を目指し、物流費の低減と製品在庫の削減を実施する。
一方、連結重視マネジメントの実践として、グループトータルでの経営資源の一元管理とその最適配分を目指し、ITインフラの整備と会計システム、物流システムの再構築を行い、連結管理体制を強化する。