（株）資生堂は4月1日、グループの中核である化粧品事業、なかでも国内化粧品事業の営業力強化と、成長著しい中国市場における事業強化を主眼として組織改革を実施する。
資生堂では2004年度を「店頭基点の経営改革」の総仕上げの年と位置付け、店頭基点を牽引する営業力の強化を通じて、確実な成果に結びつける。
組織改革は、販売第一線（国内・中国）に権限と責任を委譲し、お客さまに最も近い販売第一線に専務を筆頭とする執行役員を配置し、市場環境にあわせて経営資源（ヒト、モノ、カネ、情報）を迅速かつ効果的に配分できる組織体制を確立する。
「小さな本社」に再編本社組織の重層的な「総本部」「本部」制を廃止するとともに、重複・分散した業務を集約して部門を削減することにより、意思決定のスピードを高める。
中国における既存の化粧品事業に加え、「化粧品専門店」展開の加速、トイレタリー事業およびプロフェッショナル事業の強化など、資生堂グループの中国事業を一元的に統括し、迅速な意思決定ができる執行役員専務を「中国総代表」として現地に配置する。
あわせて、本社内に中国・香港両地域の化粧品事業機能に特化した部門を新設する。
成長著しい中国において化粧品事業の強化に加え、トイレタリー事業、プロフェッショナル事業など資生堂グループ事業の展開を一元的に統括し、迅速な意思決定を行う執行役員専務を「中国総代表」（CAO）として現地に配置し、「東アジア事業部」を中国・香港両地域の事業機能に特化させ、「中国戦略部」と改称する。
あわせて、「東アジア事業部」で管轄する台湾および韓国の事業機能を「アジアパシフィック事業部」に移管し、「アジアパシフィック事業部」を「アジアパシフィック部」と改称する。
生産・ロジスティクス部門の再編し、生産およびロジスティクス部門のスタッフ機能の効率化を目的に、組織改正を行う。
「生産・ロジスティクス総本部」「生産本部」「ロジスティクス本部」を解消し、「生産戦略部」の事業計画・管理機能と「生産管理部」の工場運営企画・予算管理機能、および「生産計画部」の生産計画機能を統合し、「生産企画部」を新設する。
「生産管理部」の情報システム開発機能に、「製品生産設計部」の新製品原価管理・進度管理機能を統合し、新たな「生産管理部」として機能を再編する。
「製品生産計画部」の外装設計機能と「生産計画部」の原材料発注機能を「グローバル購買部」に移管し、「グローバル購買部」を「購買部」と改称する。
「生産戦略部」の生産戦略策定機能および海外工場運営機能を担う部門として、「生産部」を新設すし、「製品生産計画部」「生産計画部」および「生産戦略部」は解消する。
「物流企画部」は「物流計画部」「国際物流部」を統括する部門と位置付け、「物流企画部」を「ロジスティクス企画部」と改称する。
