東海カーボン(株)は、住友商事(株)と共同で、中華人民共和国天津市に現地法人「東海炭素(天津)有限公司」(予定)を設立し、カーボンブラック工場を建設する。
中国のカーボンブラック需要は、自動車産業の急速な発展に伴い増加し、2001年には日本の需要を上回った。ここ数年は、年率10%以上の伸びで大幅に増加しており、今後とも堅調に推移することが見込まれている。
また、タイヤや自動車ゴム部品用途では、より高品質なカーボンブラックの使用比率は高まると期待されており、すでに中国国内のタイヤメーカー等からも高品質な製品の供給について打診が寄せられている。
一方、カーボンブラックは、物流コストが比較的高いため、消費地立地が望ましく、原料調達も容易な中国は進出国としての条件を備えていた。
このような状況を踏まえ、同社は、住友商事と共同で、中国・天津市に現地法人を設立し、カーボンブラック工場を建設する。
中国現地法人では、主に日系、欧米系のタイヤメーカーや日系自動車用ゴム部品メーカー向けに、日本と同等のサービス体制で供給していく。
また、今後の状況に応じ、インク用に代表される着色用途等の高付加価値商品の非ゴム用途市場も視野に入れていく考え。
子会社の概要
商号:東海炭素(天津)有限公司(予定)
代表者:未定
所在地:天津経済技術開発区化学工業区内(15万㎡)
設立:平成16年3月(予定)
事業の内容:カーボンブラックの製造・販売
決算期12月
従業員数110名程度
資本金約20億円(総投資額5千万ドル程度)
出資比率:東海カーボン80%、住友商事20%(予定)
生産規模:第1期年産4万トン(需要に応じ、年産10万トン程度に拡大予定)
今後の日程
平成16年3月設立
平成18年初頭工場完成