(株)損害保険ジャパンは、中国における事業展開の基本コンセプトとして「お客様の立場に立った各種サービスの提供」を掲げているが、中国進出日系企業向けの独自サービスを大幅に強化・拡充する。
中国の大手アジャスター会社との包括的な業務提携により、中国における事故対応ネットワーク拠点を整備・拡充し、24時間事故対応サービスを本格的に開始する。
日本語と中国語での物流リスクの診断サービスを開始する。
インターネットを活用した事故情報管理・分析システム「AEGIS(イージス)」の中国語での対応を開始する。
提供するサービスの内容
(1)事故対応ネットワーク網の整備・拡充と24時間事故対応サービス
中国の主要都市にネットワークを有する華泰(本拠地:北京)、GABロビンス(本拠地:上海)、ピエール・レオン(本拠地:広州)の大手アジャスター会社3社と新たなサービス契約に合意した。
これら大手アジャスター会社3社からは、これまでも事故対応ネットワーク網の提供を受けていたが、今回の包括提携により、さらに整備・拡充を進める。
また、事故対応ばかりでなく、3社の有する損害の防止軽減に関わるノウハウを活用することが可能で、24時間日本語事故受付サービスで受け付けた事故のうち、緊急性が高い事故については夜間、休日を問わず、直ちにアジャスターが現場に駆けつけるサービスを本格的に開始する。
(2)物流リスク診断サービス
中国におけるメーカーや運送業者など企業が管理する物流倉庫の荷物事故防止サービスを提供する。
本サービスは、独自に開発したアンケート形式のチェックリストを用いてリスク診断を行うもので、荷物の取り扱いや保管などについて事故防止に関する多面的なアドバイスを診断レポートとして無料で提供する。診断レポートは日本語と中国語で提供するので、迅速な改善対応できる。
内陸運送業者によって行われる輸送・荷扱に関しても包括提携した大手アジャスター会社3社により損害防止に関するアドバイスを行う。
また、運送契約書上、運送業者との責任関係が適切な文言となっているかなどについてのチェックを行う。なお、これらサービスで外部機関を利用した場合は実費。
(3)インターネットで利用可能な事故管理システムの提供について
昨年4月にサービスを開始した、事故情報管理・分析システム「AEGIS」を中国語でも対応を開始する。本年4月より順次対象種目を拡大して、貨物保険、火災保険、賠償責任保険などの企業向けの保険で利用が可能に。
これによって、中国各地に展開する事業拠点での事故発生状況や最新の対応状況、さらに事故原因の傾向分析などを現地のローカルスタッフを含めてインターネット上で即座に把握・管理することができるようになる。