JFEスチール（株）は、ユニバーサル造船（株）が新たに開発し、建造する30万トン型の大型鉱石専用船（2008年下半期竣工予定）2隻を長期傭船する。
同社とユニバーサル造船は共同で、PSC（フィリピン・シンター・コーポレーション：同社100％子会社の焼結鉱生産会社）の深い水深を最大限に活用できる大型専用船の検討を進めてきた。
今回の30万トン型専用船は、ユニバーサル造船による揚地（PSC等）、積出港（豪州・南アフリカの主要港）の現地調査結果や、同社の最新技術を織り込んだ最適船型として設計されている。
本船は30万トン級の超大型船ながら、全長を約330m、全幅を55mに押さえることにより、ブラジルのみならず鉄鉱石のメインソースである豪州や南アフリカの主要積出港にも支障なく入港できるなど、高い汎用性を確保している。
また、安全性の向上のための新規則を満足しながら、最新技術の適用による積載性能・推進性能の向上も実現しており、同社の鉄鉱石の安全かつ効率的な輸送に貢献するものと期待される。
なお、傭船契約は同社と川崎汽船(株)、(株)商船三井との間で、各1隻ずつについて締結する。
