協和醗酵工業(株)は、輸液などの原料となるアミノ酸の生産・販売を行う合弁会社「上海冠生園協和アミノ酸有限公司」について、増資と出資比率の引き上げを実施するとともに、新たに上海市青浦区に生産能力を増強した新工場を建設した上で、現工場を移転統合する。
2005年末の竣工を目指す新工場は、アミノ酸2500トン/年の製造能力を有し、協和発酵の全面的な技術指導による生産・品質管理に基づき、アルギニン、ヒスチジン、セリン、バリンなど12種類の高品質なアミノ酸を製造する。
今後、「上海協和アミノ酸有限公司」は、中国内の輸液メーカーのみならず、近年需要が旺盛な日本や欧米のアミノ酸市場なども視野に入れ、協和発酵グループの重要なアミノ酸製造拠点となる。