荒川化学工業（株）は、南通荒川化学工業有限公司を設立した。
同社の中期5ヵ年経営計画（平成15年4月～平成20年3月）では、国際展開の一環として中国における市場開拓を推進しており、中国では、高い経済成長を背景に紙の需要も増大し、紙・パルプ産業が急速に立ち上がりつつある状況となっている。
グループでは、これまでにも平成7年に設立した梧州荒川化学工業有限公司で製紙用薬品の製造・販売を進めたが、上海近郊を中心とする製紙会社の急速な拡大に対応していくためには、あらたな生産拠点が必要と判断し、新生産拠点設立計画をスタートさせた。
平成15年12月に、上海近郊の南通市において南通経済技術開発区管理委員会との基本合意による「協議書」を締結して用地を確保し、その後も設立のための準備作業を進めた。
南通荒川化学工業有限公司の概要
商号：南通荒川化学工業有限公司
代表者：董事長草野董事総経理真鍋好輝
所在地：江蘇省南通市南通経済技術開発区内
設立年月日：平成16年4月20日
主な事業の内容：製紙用紙力増強剤および製紙用サイズ剤などの製造ならびに販売
決算期12月31日
従業員数40名
主な事業所：本社・工場（南通市）
資本の額：登録資本約550万米ドル
出資持分の所有割合：荒川化学工業株式会社100％
今後の見通し：今後は生産設備（生産量約2万トン／年）の建設を進め、平成17年中頃までには製造・販売を開始する。
