電子商取引推進協議会は,アジア地区でのe-Businessの国際標準であるebXML普及促進のため、ebXMLアジア委員会の創設に参加し、ebXMLアジア委員会議長として本会議の活動を積極的に展開する。
この会議は,現在では、アジア太平洋地域の9カ国から20を越える各国の電子商取引推進団体や企業が参加するまでに拡大し、今回、中国の西安で開催された第11回ebXMLアジア委員会会議において、昨年8月に認定した12団体に加え,ebXML相互運用性テストに合格したアジア地区5カ国15法人・組織のソリューションを発表した。
インターネットを利用して機密保持と信頼性が確保できる通信手段を提供するために、複数のITベンダーの実装された製品を用いて相互運用性を確保することは,国際間でB2Bのeビジネス環境を実現するための重要な課題。
今回、認証の対象となったものは、B2B通信と信頼性通信メッセージ搬送機能を実現するebXMLメッセージングサービス仕様を実装した7ソリューション、およびセキュリティ機能を実装した9ソリューション。
信頼性通信メッセージ搬送機能は,会社間のビジネス文書(EDI標準メッセージ)のメッセージ送達(例:メッセージ送達順番の保証,ビジネス文書の重複受信の除去)を保証する機能です。セキュリティ機能は、SSLとXMLデジタル署名で実現している。
ebXMLアジア委員会は,当委員会相互運用性認証制度に沿って,基本機能と信頼性機能およびセキュリティ機能に関する相互運用性テストに合格した15の会社・組織の16ソリューションに対して,ebXMLアジア委員会相互運用性認証書を発行した。
ebXMLアジア委員会の相互運用性認証制度は,ebXMLアジア委員会のメンバー企業・組織のソフトウェア製品について相互運用性を認証することを通して、ebXMLソフトウェアを安心して利用できることを目標としている。
認証書は,ebXMLの対象とする仕様と,テスト仕様書に基づくテスト分類ごとに相互運用性テストの結果を証明する。
ebXMLアジア委員会相互運用性テストは、ebXMLアジア委員会の相互運用性タスクグループ(グループリーダー:富士通成田雅彦)で実施され、認証書はebXMLアジア委員会から発行されたもの。テスト結果と認証書はebXMLアジア委員会のホームページで公開される。