日立金属（株）は、中国華南地区において、高性能工具鋼の販売拠点「日立金属(東莞)特殊鋼有限公司」を設立した。
日立金属は、香港や台湾の拠点を通じた工具鋼の輸出に加え、中国における販売拠点として2002年10月に日立金属(上海)有限公司を設立、2003年7月には広州地区に日立金属広州駐在員事務所を開設し、工具鋼の拡販及び技術サポートを展開していた。
「日立金属(東莞)特殊鋼有限公司」は、小ロットからの供給が可能な体制をとり、市場ニーズに対してきめ細かい対応を行う。
また、東莞市は、中国・広東省の珠江の東側に位置し、広州へは50km、深までも90kmの距離にあり交通の要所となっており、物流面でのメリットも活かし、華南地区における工具鋼事業の中核として機能させ、中国市場におけるシェア拡大を図っていく。
新会社の概要
事業内容：高性能工具鋼の加工(切断、切削)、熱処理、及び販売
所在地：中国広東省東莞市茶山鎮
代表者：董事長安達謙一
設立年月：2004年6月7日
資本金：約5億円（日立金属90％出資）
従業員数：約30名
出荷開始：2005年1月を予定
販売計画：2006年度15億円／年
