東海高熱工業（株）は、生産拠点の再編を行う。
主力製品であるエレマ発熱体と加熱装置のさらなる発展を期し、高コスト体質からの脱却が急務でこれを実現するには効率的に設計された製造ラインと設備が必要だった。
しかし、名古屋工場では顧客への供給体制を維持しながら建屋と生産設備を再構築することは種々制約があり、実施できないため仙台工場に生産を集約する。
また、加熱装置を製造している京都工場は市街地に位置し、周囲近隣はすでに住宅地としての環境が整い、生産拠点としてこのまま継続することは極めて困難な状況にあることから、名古屋工場建屋を活用する。
新工場は、新しい生産設備や効率的な生産ラインの導入により得率の向上、原価低減などによりト－タルな生産性向上が期待できる。
新たに名古屋工場を総合開発センタ－とし、加熱装置・RS製品・耐火物、その他新製品の製造・研究開発を行い、情報を共有化することで開発のスピ－ドアップを促進し競争力の強化をはかることができる。
再編の概要
(1)仙台工場敷地内に新工場を建設し、名古屋工場のエレマ発熱体生産ラインを移設する。
(2)京都工場を名古屋工場に移転し、京都工場は閉鎖する。
(3)名古屋工場は加熱装置の製造および研究開発、RS・担体の製造および研究開発、耐火物、その他新製品の製造および研究開発を行う総合開発センタ－とする。
