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JFEスチール/中華人民共和国にシリコマンガン生産・販売合弁会社設立

2004年08月25日/未分類

JFEスチール(株)、三井物産(株)、オルドス電力冶金有限責任公司(王林祥総裁、中華人民共和国)は、共同でシリコマンガンの生産・販売を行うための合弁会社を設立する。

シリコマンガン工場は、ことし10月に着工し、2005年6月に試運転開始、同年夏に商業生産を開始する予定。最終的に15万トン/年のシリコマンガンを生産し、中国最大級、世界でも五指に入る工場となる。販売は、JFEスチール向けを含む輸出向けが中心となる予定。

JFEスチールは、現在、製鋼工程でのマンガン添加および脱酸剤として、年間約10万トンのシリコマンガンを購入・使用しており、その70%程度を中国から輸入しながら、中国鉄鋼業の急激な伸長により中国国内でのシリコマンガン需要の急増および電力供給不足の影響で、シリコマンガンの世界需給がタイト化したため、安定調達先の確保が重要な課題となっていた。

本合弁会社の設立により、JFEスチールのマンガン系合金鉄の安定供給体制は確立する。

三井物産は、シリコマンガンの輸入取り扱い量は日本最大手だが、極東地域におけるマンガン系合金鉄の需給安定化のため、JFEスチールと同様に安定的な供給先確保を必要としていた。

なお三井物産は、オルドス社と中国国内でのカシミア製造の合弁事業を行なっており、長期にわたる信頼関係を構築している。

オルドス社は、中央政府の西部大開発政策に則り、内蒙古自治区・棋盤井(きばんい)地区の豊富な石炭を利用した火力発電所の価格競争力ある電力を利用した合金鉄生産プロジェクトの一環としてシリコマンガンの生産を計画し、信頼のおける合弁相手を探していた。

このような状況下、3社での検討が始まり、このたび合弁会社の設立合意に至ったもの。

合弁会社の概要
社名(仮):中国名オルドスマンガン鉄合金有限責任公司
日本名オルドスマンガンアロイ
英語名ErdosManganeseAlloysCo.,Ltd.
所在地:中華人民共和国内蒙古自治区・棋盤井地区
資本金:15百万米ドル(約16.5億円)
出資比率:オルドス51.0%、JFEスチール24.5%、三井物産24.5%
総事業費:約40百万米ドル
生産能力:シリコマンガン15万トン/年
生産設備:電気炉25,500kVA4基、集塵機ほか
商業生産開始:2005年夏
販売先:日本向け約10万トン、中国および極東向け約5万トン

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