（株）ダイエーは9月1日、組織変更した。
主旨
「店があって本社がある」という「店(販売)主導」「営業最優先」の考え方に基づき営業力強化を推進してきたが、「次期中期計画」を見据えた更なる営業力強化を図るため、「商品分類体系」「エリアマネジメント体制」等の抜本的見直しを行い、「営業体制」を再構築する。
販売関係
「店舗の管理スパン」を、より店舗に近い所(エリア)に一元化し、「エリア(地区)を基軸」とした販売指導の専念体制を構築することにより、「販売施策」の実行力アップを推進する。
併せて、本社・地域も含めた販売スタッフの「組織階層」「機能重複」の不具合を解消することにより、「意思決定」のスピードアップ、「人的効率化」を推進する。
①「3営業本部制」(東日本､西日本､中四国･九州営業本部)を解消する。
②現行のGMS「18エリア」(地域別)を、「地域・店舗分類・規模別」に「20地区」に再編する。
③「販売スタッフ機能」は本社に集約し、「戦略立案機能」「施策立案・推進・徹底機能」に分別する。
(｢営業企画本部｣｢店舗改造推進本部｣を､｢販売戦略本部｣｢販売推進本部｣｢店舗改造推進本部｣に再編)
「地区」には、「地区マネジメント」(販売指導業務に専念)に必要なスタッフ機能のみを絞り込んで設置する。
商品関係
ソフトラインのみのカテゴリー導入、ソフト・ハードラインの切り分けの不明確さ、商品分類体系の多階層化等で現在いびつになっている「商品分類」を、効率的で小回りがきき、将来の在りたい「売場の括り」をイメージした体系に再構築する。
併せて、本社・地域も含めた商品スタッフの「組織階層」「機能重複」の不具合を解消することにより、「意思決定」のスピードアップ、「人的効率化」を推進する。
(｢生鮮｣､｢惣菜｣､｢日配｣の一部については､｢地域主体のマネジメント｣に切り替え)
①「商品分類」を「3ライン－20Div－82Dept(カテゴリｰ)」から「6グループ－60カテゴリー」に再編する。これに伴い、組織も同様に再編する。
(｢3ライン商品本部｣を､｢6商品グループ｣に再編)
(｢ファッション｣｢キッズ&スポｰツ｣｢HBC｣｢ホｰムリビング｣｢フレッシュフｰズ｣｢ゼネラルフｰズ｣商品グループ)
②「商品スタッフ機能」は、殆どを「商品企画本部」に集約し、「商品グループ」には、「マーチャンダイジング」に必要なスタッフ機能のみを絞り込んで設置する。
併せて、「商品グループ」の本社機能・地域機能の切り分けを明確にする。
(本社機能：MD(BY)･DB･スタッフ)(地域機能：SV※SV機能は｢地区｣に移管)
※尚､｢フレッシュフｰズ｣｢ゼネラルフｰズ｣商品グルｰプは､｢地域主体のマネジメント｣に切り替え｡(MD(BY)機能)
スタッフ関係
「次期中期計画」に向けて、強化の必要なスタッフ部門に経営資源を投入する。
①「個店マーケット」に適合した最適なカテゴリー揃えを実現させる為、「捨てるカテゴリー」を明確にし、「(ⅰ)テナント化(テナント導入､売上仕入等)「(ⅱ)競争力のある自社MD」を組み合わせた「新たな店舗(ビジネス)モデル」を構築する為、「店舗分類(個店マｰケット)」「MD開発(他力･自力)」「SC」を総合的にコーディネートする「新ビジネスモデルプロジェクト」を設置する。
②他力も活用したSC機能の強化が急務であることから、「不動産企画本部」より「直営店舗のSC機能」を独立させ、「SC本部」とする。
