富士ゼロックス(株)の生産拠点の一つである富士ゼロックス上海は、複写機/複合機の生産ラインを拡張し、本格的に稼動を開始した。
同社は2005年度までに富士ゼロックスの全生産量の9割を中国へ移管する計画を進めており、主要生産拠点となる富士ゼロックス上海では生産規模を拡大し、中国市場だけでなく世界市場に向けデジタル複写機・複合機を提供する。
約10億円を投資した今回の新工場棟増設および生産ライン拡張により、敷地面積を8,000㎡拡大して約36,000㎡とし、年間生産規模を現状の9万台から2005年度には約30万台へと拡大する。また、従業員数も約1,400名となり、2003年12月時点の約700名から倍増した。
主な商品は中低速のデジタル複写機/複合機で、これらを全世界に向けて輸出し、担当地域である日本を含むアジア・パシフィック地域はもとより、その他の地域についても、米ゼロックスを通じて販売していく。
当社は、2008年には中国の複写機市場規模が2003年度実績の約1.7倍となり、担当する地域の中で日本に次ぐ第二の市場規模になるものと予測している。
この魅力ある市場での活動を拡大・強化するため、2003年4月に海外事業の本社機能をシンガポールから上海に移したほか、2005年度までに全生産の9割を中国(富士ゼロックス上海および富士ゼロックスシンセン)へ移管する予定。また、マーケティング面においても、販売チャネルの強化、直販営業体制の構築、広告宣伝を含む販売促進策の展開などを計画している。