エクセルは、同社のアジアでの本拠地であるシンガポールで、ロジスティクスやSCMについて話し合う会議「2004ロジスティクス・トゥエンティ・トゥエンティ・カンフェレンス」を、シンガポールの調査研究組織であるザ・ロジスティクス・インスティチュート・アジア・パシフィック(TLI-AP)との共同で開いた。
2年前にスタートしてから毎年開いており今年で3回目。今回の参加者はロジスティクス分野の専門家を中心に約200人だった。
会議の席上、エクセルのアジア太平洋地区のCEOであるCKリー氏が、同社が英国の調査組織に委託し、世界のエクセルの顧客や物流関係者計3800人を対象に行ったロジスティクスやSCMに関する調査の結果について説明。
この調査によると、回答者の80%以上が、統合的な物流について「必要だ」と答えた。物流についての最大の課題については、「コスト削減」との回答が58%と最も多く、続いて「信頼の確立」が38%、「供給網の統合」が32%の順だった。
同氏は「成長著しい中国、インド、インドネシアでは、統合的な物流ネットワークの整備やSCMの確立が重要課題となっている」と話し、同社が既に全世界で10万9000人の雇用者を抱え、120カ国の計2050カ所に拠点を持っており、とりわけアジア太平洋地区で調達・供給事業に関する投資を重点的に行ってきたことを説明した。
同社は最近、マタハリ百貨店などを運営するマタハリ・プトラ・プリマ社との間で、ジャカルタの延べ60000平方フィートの物流センターの運営受託について契約を締結している。会議でも、アジア太平洋地区での部品調達・生産から小売りまでの一体的な物流管理についての需要増大を受けての、投資や事業の拡大をあらためてアピールした。