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コカ・コーラ/全国統合SCM、2005年1月本格稼動

2004年11月21日/未分類

コカ・コーラナショナルビバレッジ(株)(本社:東京都港区、代表取締役社長:ギー・ウォラート。以下CCNBC)は、コカ・コーラシステムの調達・製造・物流における全ての業務を2005年1月からCCNBCが一元的に統括する。CCNBCの2005年度の製品製造・供給量は、約6億ケースに達する見通し。

全ボトラー社と日本コカ・コーラの共同出資によって2003年に設立されたCCNBCは第一段階として、同年10月からトール製品の製造・供給と原材料・資材の調達業務を開始した。

そして第二段階として、現在ボトラー社が所管するフランチャイズ製品の製造業務が、当初の予定通り、2005年1月にCCNBCに移管することで、従来のトールとフランチャイズという異なった製造の仕組みが統合され、CCNBCがコカ・コーラシステムの全製品を全国規模で統括する新SCMが本格始動する。

統合SCMは全国最適による効率化の向上と、それを支える業務プロセスの標準化や情報システムの統合によるコスト低減を目指している。

コスト低減により創出される原資は株主であるボトラー社に還元され、営業展開力と生産能力の強化に再投資されることで競争力を拡大し、システム全体の長期的な収益の成長を実現する。

2003年10月のCCNBC業務開始から本年末までの15ヶ月間のコスト低減効果は、目標額120億円を上回る約165億円となる見通しで、2007年からは当初の計画通り、年間250億円以上(調達関連:約70億、製造関連:約120億、物流関連:約60億)のコスト低減効果を見込んでいる。

サプライチェーンの整備と強化に向け、CCNBCは2004年度に新製品・パッケージ製造設備に40億円、統合情報システムへ90億円を投資しており、今後3年間の継続投資も予定している。

コカ・コーラシステムは全国統合SCMの稼動にともない、既存の34工場(104製造ライン)を2007年までに、27工場(90製造ライン:新設予定の3製造ライン含む)に統合する予定で、その第一段階として、2005年度中に4工場(6製造ライン)の操業を休止する。

なお、最適化の対象となる工場の所在地や統合時期の詳細は、それぞれの工場を所管するボトラー社が順次発表する。

全国統合SCMはボトラー各社の担当地域を越えた全国レベルの情報システムにより、大都市圏や地方の需要変動に迅速に対応可能で、より柔軟な供給体制の構築を目指し、SCMと営業活動を結びつける情報システムは、全国をカバーするボトラー社の地域に密着した顧客サービスを一層強化する。

コカ・コーラシステムは全国統合SCMのプラットフォーム活用により、ボトラー各社のベストプラクティス(最適事例)の共有、設備更新、従業員の能力向上に対する投資などのプロセス標準化と品質管理の向上に取組む。

また高品質の製品をより迅速に市場に送り届けることにより、消費者の満足度を高め、さらにSCMを支える新たな統合情報システムの構築は、全国の製造拠点・物流センターの在庫を一元的に追跡(トラッキング)することを可能とする。

CCNBCは、調達・製造・物流の全国最適化による経済効果に加えて、パッケージ素材の最適調達、製造と物流の効率化による廃棄物削減の結果として環境パフォーマンスの向上にも寄与する。

説明
トール製品:お茶、水、新カテゴリー飲料など、従来コカ・コーラティープロダクツ株式会社が製造してボトラー社に納入していた製品。

フランチャイズ製品:ボトラー社が日本コカ・コーラ株式会社から仕入れた原液を使用して製造・販売している炭酸飲料、コーヒーなどの製品。

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