りんかい日産建設と丸紅は、インドネシア運輸通信省海運総局(DGSC)向けのDUMAI港第3期改修工事を約30億円にて受注した。
本プロジェクト資金は全額円借款にて賄われ、2006年12月末の完工を予定している。
本契約においては、工事施工管理などの主業務をりんかい日産建設株式会社が行い、丸紅は契約者共同事業体の一員として商業事項の補助業務と資材の調達を担当する。01年には丸紅をパートナーとする共同事業体にてクパン・ビトゥン両港の改修工事受注実績を有しており、同社の高い技術力を背景に客先の高い評価を得て今回の受注となった。
スマトラ島リアウ州の州都ペカンバルから北180kmに位置するドマイ港は、同州における貨物取扱い量が非常に多く、インドネシアにおいて重要な港湾として位置づけられている。
同港の貨物取扱い量は、同州及び北スマトラ州産パーム油の出荷増などにより、取扱い量は年に数十%の割合で大幅に増加しているものの、同港ではこの需要増に対応する施設の整備が不十分であることから、港湾作業が非効率となっている。
契約は、同港の一般貨物用埠頭の拡張(400mから600mへ)、パーム油用バース増設(1基)等のオープンストレージ区域の埋め立て整備を行なうもので、増加する取扱い需要への対応を可能にし、港湾運営の効率化、物流の活性化と地域経済の活性化が図られる。