信越化学工業(株)の100%子会社である信越半導体(株)は、全世界の顧客に300mmシリコンウエハーを供給する世界最大のメーカーとして、国内外で大規模な投資を行い、2006年秋までにグループの生産能力を月産50万枚まで増設する計画を定め、その工事を開始した。
2007年以降は、全世界の需要動向を見ながら米国・SEHアメリカ社(米国ワシントン州)にて増設を行い、グループの生産能力を月産70万枚/月以上へ増強することを計画している。
これらの増強投資はふぉう社の投資基準に合致する限り制限を設けることなく継続し、顧客の需要の拡大に即応できる生産体制を構築して行く。
信越半導体(株)は、30mmシリコンウエハーの生産能力を2005年9月までに40万枚/月、2006年秋までに50万枚/月とする増設に着手した。
同社は、福島県白河工場の300mmシリコンウエハーの生産能力を30万枚/月とする増設をすでに完了し、今後の需要動向を見極め、事業の大幅な拡大を決定した。現在の能力(30万枚/月)を50万枚/月に増設するまでに要する総投資金額は約1000億円を予定している。
今回の計画では、主力の白河工場に加えカントリーリスクを考慮した上、新たに子会社の米国・SEHアメリカ社で300mmでは海外で初となる投資を行い、需要家への安定供給のため、生産拠点の複数化を図る。