（株）フジクラと三菱電線工業（株）は、それぞれの販売会社である藤倉商事（株）と三菱電線工業販売（株）、（株）ダイヤケーブルの建設・電販部門を統合した新たな合弁会社を設立し、2005年4月1日より営業を開始する。
建設・電販市場における銅電線の出荷は、ピーク時の1990年度銅量実績405.6千㌧から住宅、オフィスビル、工場等の需要低迷のため、2003年度銅量出荷実績は366.0千㌧まで低下した。
市況も低調に推移しており、石油価格の高騰により副資材であるPVC、ポリエチレン等の価格も上昇及び銅価の高騰により事業採算が極めて厳しい状況になっている。
フジクラと三菱電線工業はグループ内の構造改革に懸命に取り組んできたが単独での採算改善は限界に達しており統合に踏み切ることになった。
フジクラと三菱電線工業は、2005年1月末を目途に共同事業会社を設立し、建設・電販市場向け製品の販売・物流・生産管理を移管集中する。
営業開始は、2005年4月1日を予定しており、両社とグループ関連会社の主要品種（汎用三品種、耐火、耐熱、警報、FCPEV、分岐付ケーブル）のブランド統合を行なうとともに、営業ネットワークや物流の効率化をはかり、最適生産体制の構築を進める。
共同事業会社の取扱製品は、建設・電販市場に販売する全ての品種で、ブランドを統合し「新しいブランド」で販売する。
共同事業会社の概要
商号：未定
設立：2005年1月（予定）
営業開始：2005年4月1日（予定）
資本金：未定
出資比率：フジクラ60％、三菱電線工業30％、西日本電線10％
社長：未定
従業員：約200名
売上高：約440億円／年（2005年度目標）
