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ソニー/ID Tech野洲事業所を買収

2005年01月10日/未分類

奇美電子とソニーは、奇美電子の子会社であるインターナショナルディスプレイテクノロジー(株)(以下:ID Tech)の液晶ディスプレイパネル製造に関する事業を新会社として分割、ソニーは、その新会社の全株式を185億円で買収する。

今回の基本合意により、ソニーは、IDTechの液晶ディスプレイパネル製造の拠点である野洲事業所における従業員や生産設備などを継承し、ソニーのモバイル機器向け低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイパネル事業の強化を図る。

奇美電子の子会社であるID Techは、アモルファスシリコンTFT液晶ディスプレイパネルの分野における有力企業で、世界最高の解像度を有する医療用のディスプレイ、IPS(In-plane Switching)技術を用いた広視野角ディスプレイモニター、高精細で豊かな色彩のPCディスプレイ、及び特定用途向けTFT基板などの製品で業界をリードしている。

今回の合意により、新会社は、STLCDに続くソニーにおける第2の低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイパネル生産拠点となる。

ソニーでは、新会社に対して約270億円規模の設備投資・設備改造を行うことで、月産25,000枚(550×650mm基板ベース)の生産能力を持った生産拠点を構築し、携帯電話向けなどの拡大するモバイル機器用低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイパネル需要に積極的に対応、同ビジネスのさらなる拡大を目指す。

なお、新会社名などの詳細は、2005年3月末を目処とする会社分割手続きおよび新会社株式の買収完了時までに決定する予定で、新会社の量産開始は、2006年4月を予定。

奇美電子は2001年にIBM野洲事業所の第3世代生産ライン(Third Generation)を買収し、台湾企業と日本企業による初のTFT-LCD合併事業としてID Techを設立した。

また奇美電子はIDTechが擁する優れた人材、先端技術、有力な顧客、グローバルマネジメントシステム、優れた特許戦略、世界的なロジスティックスシステム及び生産能力などを継承することによって、国際的競争力を一層高めてきた。

また同時に台湾において、奇美電子は積極的に最新鋭の生産ラインの構築を進め、2005年には第5.5世代生産ラインによる量産開始を予定し、新しい生産ラインが最新鋭の設備での高効率への転換にあわせて、奇美電子としては、総合的な生産規模を検討した結果、ID Tech野洲事業所をソニーに売却することに決定した。

ID Tech野洲事業所の概要(2004年12月現在)
所在地:滋賀県野洲市市三宅800
敷地面積:20,021m2
建物床面積:オフィス棟(3階建て)3,269m2、工場(2階建て)28,926m2
従業員数:約420名
主な生産品目:大型カラーTFT液晶ディスプレイパネル

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