帝国ピストンリング（株）は1月10日、中国安徽省でエンジニアリング会社の新規設立認可をえた。
新会社は、ピストンリング、シリンダライナ、バルブシート用生産設備の製造、補修、オーバーホール予防保全サービスを行い、すでにある帝国ピストンリングの中国現地製造拠点の生産を支援していく。
同社は自動車メーカー各社の中国での現地化調達ニーズに対応するため、すでにピストンリング、シリンダライナ、バルブシートの生産拠点を中国安徽省安慶市に設立済であるが、さらなる低コスト化と生産の円滑化のために、設備製造・補修部門についても現地合弁会社を設立し、対応することにした。
新会社は、主として、帝国ピストンリングの既存中国現地法人へのサービス提供を狙いとするが、将来的には、中国内メーカーへのサービス提供や、日本を含む海外への設備、治工具の輸出も視野に入れる。
パートナーのフェデラルモーグル社とは、すでに米国・ドイツ・中国・インド･トルコで合弁実績があり、また、中国のパートナーである安慶環新（あんけいかんしん）集団有限公司ともすでに中国で5社の合弁実績がある。
なお、帝国ピストンリングとしてエンジニアリング部門単独での海外法人設立ははじめてであるが、新会社には社長を派遣する他、生産・技術面は別途技術供与契約を締結し、帝国ピストンリングの100％子会社であるテーピエンジニアリングを中心に支援をしていく。
新会社の概要
会社名：（日本名）安慶ATGEエンジニアリング有限公司
所在地：中国安徽省安慶市開発区（安徽省合肥市から南西170Km)
業務内容：ピストンリング等のエンジン部品生産設備、治工具の製造、補修、オーバーホール、補修保全サービス
投資総額：6,000千米ドル（約 6.12億円）
資本金：3,000千米ドル（約 3.06億円）
業務規模：年商約5億円、従業員100名（約2007年）予定
操業開始：05年1月（05年5月新設工場に移転予定）
