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GXS/英国でグローバルデータ同期化プロジェクト

2005年03月13日/未分類

GXSとサプライチェーン効率化及び標準化を進めている英国非営利団体である英国カントリーデータプール(GS1英国)は、正式に英国カントリーデータプール(グローバルデータ同期化)の運用を開始した。

このデータプールを経由し、英国のサプライヤーと小売店は商品データなどの同期化を行うことができ、これによりデータ管理がより効率化され、サプライチェーンが迅速化される。

このデータプールの当初の参加企業はTescoとMakro Cash & Carry UK (独METROグループ)を含む大手小売店の多くと、3000を越えるサプライヤーを含んでいる。

2005年末までに合計で約300000アイテムがこれら参加企業間で同期化され、現時点で規模的に世界最大のデータプールとなるGS1英国データプールは2005年4月4日にサービスを開始し、世界のどの地点にあっても英国のサプライヤーが自社商品情報を小売店と同期化でき、小売店も国籍、ロケーションにとらわれずその商品データを自社商品マスターなどと同期化が可能になる。

また同時に英国のサプライヤー及び小売店ともに急速に発展しているグローバルデータ同期化ネットワーク(GDSN)の一部を構成することになり、もっとも新しい業界標準に準拠しながら、クリーンで正確、かつ一貫した商品情報を取引先と共有することでサプライチェーン業務の最適化を実現できるものと期待されている。

GS1英国データプールの運用開始は、このサービスを参加企業に提供するGS1英国、このデータプールを開発、運用代行しているGXS、そしてデータ平準化サービスをこのデータプールコミュニティーに提供するUDEXの良好な協調関係による。

Makro Cash & Carryのe-commerceマネジャーのPhilip Steedman氏は「英国データプールは我々のサプライチェーン戦略にとって非常に重要なものとなる。グローバルデータ同期化により、我々英国サプライヤーはこの英国データプールのみにデータを登録、同期化することで英国内のいかなる顧客とも商品情報同期化を行うことができる。同様に現在ドイツでは我々のシステムはMETROグループのドイツデータプールであるSINFOSと同期化され英国、ドイツ両方の市場において効率的なシステム運用を行うことができる。たとえば英国のサプライヤーが何かしらの商品情報の変更を行った場合、この変更は自動的に我々は自社システムの中で更新され、これによりカタログのメンテナンス、注文管理と注文充足、そして最終的には商品の市場投入の速度を大きく改善できると思っている。」と話している。

GS1英国の代表であるSteve Coussinsは「我々は、英国データプールは参加企業の業務効率全体に多大な貢献があると思っている。すでに我々は広範な運用テストを行い、このシステムが堅牢で、我々が2005年末までに参加されると予想される3000サプライヤーのデータの管理を行う準備は整っている。GDS(グローバルデータ同期化)により、現在の貧弱な商品情報とそういったデータを扱い、修正するために必要とされる貴重な経営資源の浪費による業界全体での莫大なコスト(一年で10億円近いと推定されている)を大幅に削減できる。またGXSが効率的な導入と管理に多大な貢献をしたことを付け加えないといけない。」と述べている。

GS1 英国データプールサービスはGXS社のコミュニティ(複数企業間)のデータ同期化を実現するData Pool Managerを使用したものである。

Data Pool ManagerはGS1として認証されたデータプール技術を各地域の特性に合わせて設定されたマネージドサービス(GXS社によるホスティング)であり、各コミュニティはこれにより比較的容易にグローバルデータ同期化を導入できる。GXSはすでに世界でもっとも多くGS1認証のデータプールを運用している。その中にはオーストラリア、カナダ、香港、韓国、ニュージーランド、ロシア及び台湾のカントリーデータプールの運用も含まれる。

■問い合わせ
グローバルエクスチェンジサービスジャパン株式会社
担当:内田聡
TEL 03-5574-7548
FAX03.5574.7560
Akira.Uchida@gxs.com
http://www.gxs.com

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