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東急ストア/米のトレーサビリティシステム導入

2005年03月21日/未分類

(株)東急ストアは3月23日、各店で販売するお米の原料玄米情報を開示する。

米穀類の卸販売業を行なっている東急ストアの子会社東光食糧株(株)が、(財)全国米穀協会が運営する「米・トレーサビリティシステム(出荷ロット方式)」に参加し、インターネットを通じて製品の原料玄米情報を開示するもの。

東光食糧では、すでに平成16年11月に精米工程のわかる工程内トレーサビリティシステムを導入し、「米・トレーサビリティシステム(出荷ロット方式)」に参加することで、製品から原料玄米情報を確認することが可能となる。

(財)日本穀物検定協会の「認証システム」廃止決定を受け、米の製品表示と中身の一致について認証システムに代わる客観的な手法はないか検討を進めた結果、第三者機関に頼らず自らの責任において表示と中身の一致を説明できる仕組みが必要であると判断した。

原料から製品までの数量管理を機械的に実施し、できる限り客観的に原料と製品の整合性を証明できる仕組が不可欠であると考え、第一ステップとして平成16年11月に製造工程内トレーサビリティシステムを稼動させた。

これにより原料と製品の整合性は客観的に証明できるようになり、認証システムの代替機能はある程度確保できた。

一方、消費者への情報提供、あるいは訴求力という点では現「認証システム」におよばないため、原料はいつ、どこで生産された、どの様な玄米なのかなどの情報について、消費者がいつでも確認できる仕組みとして(財)全国米穀協会が運営する「米・トレーサビリティシステム」への参加を決定した。

このシステムを選択した理由は、消費者の求めている情報レベルとコストのバランスに優れている点と、特別栽培米などに限らず、流通量の多い慣行栽培米にも対応できるので汎用性が高く、現状の物流体系が維持できるとともに、農林水産省も推進しており、標準的な仕組として国の助成が受けられるため。

当面、産地である出荷農協の協力を得られた3銘柄の製品11アイテムでスタートするが、これにより東光食糧の小売用精米売上の40%以上がカバーできる予定。

ブランド名は「生まれも育ちもハッキリ米」、情報は(財)全国米穀協会が運営するインターネット上のホームページ「ライストレースセンター」を通じて交換する。

生産地側は現状の出荷単位ごとに玄米情報をライストレースセンターに登録し、その登録ナンバーを付帯して玄米を出荷する。

東光食糧は、登録ナンバーにより玄米情報を取得し、入荷した玄米に紐つけします。玄米に紐つけされた情報を弊社製造工程内トレーサビリティシステムによって製品までトレースし、製品とその玄米情報をライストレースセンターに登録する。

お客様は米袋に表示された(財)全国米穀協会が運営のホームページ(http://www.ricetrace.jp)に直接アクセスし、精米工場名・商品名・精米年月日を入力することにより玄米情報を取得して確認することができる。

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