チッソ（株）は、拡大を続ける韓国のLCD産業に対応するため、韓国内に於いて配向膜、カラーフィルター用オーバーコートの生産拠点の建設に着工した。
チッソはこれまで日本国内で戸畑、水俣、五井の三工場から、液晶とLCD関連材料を生産、販売してきた。また、昨年11月にはチッソ100％出資にてチッソファインテクノ（株）を設立し、液晶中間体、配向膜、透明材料の生産を拡大している。
今回、チッソファインテクノ株式会社の100％出資により韓国法人「チッソ韓国（株）」を設立、京畿道平澤市に新工場を建設し、配向膜とカラーフィルター用オーバーコートを生産する予定で、工事4月1日着工、2005年9月に完成する予定。
LCD産業は、日本、韓国、台湾のアジア地域が今後も世界の供給基地になり、中でも韓国はその重要な位置を占めると予想されている。
現在、韓国では第7世代液晶パネルの投資が本格化し、液晶及びLCD関連材料の需要はますます高まっていると同時に、強い現地生産の要請があり、これらの顧客のニーズに応えるとともに、ユーザーとのダイレクトアクセスが加速することで、テクニカルサービスの向上と新たな材料開発のスピードアップという機能を持った生産拠点としていく。
